中2階~1階・裏側
次は使用人達の『裏側』です。当時の生活様式に興味があるなら、むしろここからが本番ともいえるでしょう。
まずはゲストルームや寝室のあった2階から少し下って中2階へ。
使用人部屋
使用人部屋は『表側』と違い、広さも家具の数も必要最小限です。装飾もなく質素ですが、1人が寝泊まりするだけなら充分かな?
アニメやゲームの影響ですっかりミニスカートや装飾の多い『メイド服』のイメージが定着してしまいましたが、本物はこのようなシンプルで落ち着いたデザインですよね。
机のように見えるのは、電化されていない機械式のミシンのようです。昔、祖母の家で同種のものを見たことがあります。画面右隅にはアナログレコードプレイヤーも見えます。
キッチン
使用人部屋から、『表側』とはまったく印象の異なる狭い階段を降りて、北野外国人倶楽部の見所の1つであるオールドキッチンへ。
窓が小さくて薄暗い部屋です。部屋の一方にどっしりと構えているかまどは、電気やガスではなく薪をくべて使うもの。棚には赤味を帯びた光沢を放つ銅製の食器や調理器具が並んでいます。
1階・表側
食堂
再び華やかな『表側』へ。
燭台と胡蝶蘭の鉢で飾られたテーブルは、『金婚式のパーティ』をイメージしたコーディネートだそうです。
テーブルを挟んで重厚な棚が向かい合い、部屋の隅には西洋甲冑が飾られています。
部屋の奥にあるこれは、フランス・ブルボン王朝時代の貴族の館にあったもので、バロック時代の製造と思われる木製の大型暖炉です。大きすぎて部屋の天井の高さが足りないため、床を一段掘り下げて設置されています。
図書室
『図書室』という名前が付いていますが、現在はドレス試着サービス利用者が記念写真を撮影するためのセットのようになっています。
※なぜ図書室にパブカウンターが…?
これで北野外国人倶楽部の見学は終了。館の主人の生活する部屋だけではなく、唯一『使用人部屋』が見られたのが興味深かったです。
データ
Webサイト | うろこグループ公式サイト内、北野外国人倶楽部の紹介 神戸北野異人館街公式サイト内、北野外国人倶楽部の紹介 |
地図 | 北野外国人倶楽部 |
アクセス | 新幹線 新神戸駅より徒歩10分 JR三宮駅より徒歩20分 |
開館時間 | 09:30~18:00(4~9月) 09:30~17:00(10~3月) |
休館日 | 年中無休 |
入館料 | 北野外国人倶楽部のみ550円 プレミアムパス(うろこグループ7館)3,000円 |
備考 | ・駐車場なし。駅前のコインパーキング等にとめるしかない |
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