神奈川県立歴史博物館

今日は関内にある神奈川県立歴史博物館に行ってきました。


神奈川県立歴史博物館外観.jpg
中央にドームのある重厚な石とレンガ造りの建物は、横浜正金銀行の本店だった建物です。
明治時代に建築され、関東大震災でドーム部分が破損した以外は自然災害や戦災をくぐり抜けてきました。これ自体が貴重な歴史的遺産です。
ドームのある側は裏口のようです。
暗い廊下を歩いて展示室受付の方へ。
途中、壁には地下金庫室などの写真などが飾られています。
実物も見たいですが立入禁止のようですね…。
1階展示室では特別展【日蓮聖人】が行われていました。
1人の僧侶だけにスポットをあてる展示は珍しいですね??
立正安国論の複写、
いくつもの座像、
自筆の曼荼羅(絵画ではなく、中央に『南無妙法蓮華経』と書き、周囲にも文字を配置したもの)。
仏像は少なく書画が中心でした。
日蓮の名はさすがに知っていましたが、その教義や生涯について見るのは初めてでした。
#でも地味な展示かも…。
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常設展示も初めての見学。
横浜なんて何度も来ているのに。
3階展示室からスタート。
最初の展示室は石器時代から弥生時代まで。
数々の打製石器、磨製石器、
土器の作り方の解説などもあります。
村のジオラマや装身具など…
と、このあたりは歴史系の博物館ならどこでもありますね。
原始国家の成立から奈良時代・平安時代。当時の豪族たちの生活の様子など。
鎌倉時代。やはり神奈川県立、地元の展示には力が入っています。
一部屋まるごと使って、というか部屋そのものが【円覚寺舎利殿】の実物大復元模型という展示も。
中へ入ると、それが単なる博物館の展示であることを忘れて拝んでしまいそうになります(笑)
室町時代、戦国時代、北条氏の時代…。
山中城や小田原城などの紹介も。
どちらも現地にも行ったことがあるので、その時見聞きしたものも思い出しつつ見学。
鎌倉時代に続いてもう一つ力が入っているのは、やはり開国。
黒船の模型が4隻、それも1/50の大型模型。
ペリーの肖像など、それだけで一コーナーを設けてあります。
続いて文明開化、戊辰戦争。
銃や赤熊(しゃぐま、明治維新前後の軍将校がつけていた毛の冠)などが展示。
最後に、太平洋戦争前後から昭和以降のなつかしい機械類。
太平洋戦争の頃の小さなカルタ、
戦後の科学万能時代の原子力スゴロク、
ヤマハ製オルガン、
足踏みミシン…祖母の家にあったなぁ
古いテレビ…がちゃがちゃ回すチャンネルが懐かしいなぁ
そしてPC-8001!!…これは僕が初めて使ったPCです。拡張ユニットPC-8012まで!懐かしいなぁ。
もう歴史の一部なんですね。
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番外的に【民俗】の展示。
実物大の農家のセットにはじまって、祭りの日の食事、道祖神などの信仰、いまでも田舎へ行けばみられそうな道具類も。
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神奈川県内に住んでいたこともあり、現在も職場が神奈川なので興味深く見学しました。
細かい展示物が多く地味な印象ですが全体としてはかなりボリュームがあります。
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【神奈川県立歴史博物館】
http://ch.kanagawa-museum.jp/index.html
神奈川県横浜市中区南仲通5-60
みなとみらい線馬車道駅より徒歩1分
JR関内駅または桜木町駅より徒歩8分
開館時間:9:30~17:00(16:30最終入館)
休館日:月曜(祝日の場合は開缶)、年末年始、その他資料整理休館日あり
入場料:常設展は20歳以上300円、学生200円、高校生100円、中学生以下無料
    特別展は別途(今回の日蓮の場合、常設展と合わせて1000円になりました)

コメント

  1. MAX CARTERさま
    こんにちは、神奈川県立歴史博物館の千葉と申します。
    貴ブログにて当館を取り上げていただき感謝申し上げます。
    2017年、当館は前身の神奈川県立博物館の開館から50年目を迎えました。
    それを記念し、現在当館では当館にまつわる思い出を募集しアーカイブしていく企画を実施しています。
    もしよろしければ、こちらのブログの記事をアーカイブとして加えさせていただくことは出来ませんでしょうか。
    また、アーカイブでは、当館に思い出をお持ちの方々がいらっしゃる場所を50周年特設サイト(準備中)にて地図上におおまかに示し、どのような場所に「当館の思い出」が広がっているのかを可視化することを試みる予定です。
    そのため投稿していただいた方がいらっしゃる場所の郵便番号を合わせてお知らせいただけると非常にありがたく存じます。
    突然の不躾なご相談で大変恐縮ではありますが、何とぞご検討下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
    http://ch.kanagawa-museum.jp/gyoji/50anniversary.html

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