清水寺の次は、5年前に行き損ねた【銀閣寺】へ。
まぁ中学時代の修学旅行で一度来ているのですが、断片的に景色を憶えている以外、道順などについてはほとんど記憶はほとんど無し。まぁ25年も経っているしなぁ。
有名な観音殿は入ってすぐに見られるのですが、
ゴールデンウィーク中の特別公開ということで普段は非公開の本堂と東求堂の中がみられるとのこと!
でも受付までまだ1時間近くあるので、先に庭園を一回りすることに。
砂で作られた縞模様が【銀沙灘】、奧にある円錐台が【向月台】。
向月台は高さが人の背ほどもあるかなり大きな物です。
銀沙灘の平行線が波、向月台が月の姿を示し、
あわせて池に映った月を表しているのだそうです。
回遊庭園にある【辨財天】。
庭園の中はかなりの高さののある場所も。
中央に銀沙灘、左手に観音殿、右手に本殿です。
一周してまた観音堂前へ。
で、そろそろ本堂・東求堂の見学時間。
というわけで中へ。
与謝蕪村や池大雅の襖絵が見られます。
鳥の飛び立つ姿を連続写真のようにとらえた作品、
作者自身が仙人?として描かれた作品。
奥田元宋の風景画は現代作品ですが見事。
部屋毎に、襖から壁から一周ぐるりと続く川の絵や、
襖8枚にわたって描かれた湖畔の紅葉など。
つぎに書院。
日本最古の四畳半一間だそうです。
書院というのが机代わりになる窓際の段のことだと初めて知りました。
言葉だけは中学校くらいで習うのにね…。
そしてその段上のことを『文房』といい、そこに飾る道具だから『文房具』。へぇ。
筆、墨、硯、紙を飾り付けるんですね。なかでも硯が一番大事なので小さな屏風がおかれています。
違い棚には上に茶器、下に花と決まっているのだそうで…。
この部屋には床の間がありません。
しかし、正面の障子を細く開けると目の前には真っ赤な葉が見え、それが掛け軸の変わりになるという…。
ふーん、これが風流というものか…。
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というわけで25年ぶりの銀閣寺、非常に興味深く見学しました。