こんぴら参り3

金刀比羅宮・闇峠.jpg
遙拝所をすぎてしばらくは平坦な道が続きます。
このあたりを【闇峠】というそうです。
木が生い茂り、ここまでの参道に比べると『俗世から隠れた』雰囲気があります。


金刀比羅宮・マイナス一段.jpg
こんな何の変哲もない道の写真をなぜわざわざ撮影するのか…。
写真左手が御本宮へ向かう方向。
画面中央で1段だけ降りているのが判ると思います。
実は、参道入口から御本宮へ向かう道の中で、
ここが唯一の下り段なのです。
『参道から御本宮まで785段』
といわれているのですが、実は上り階段は786段。
『な・や・む』と読めてしまう段数を嫌って、
途中で一段下ることにより785段ということにした…とも言われているそうですが…
786段もあったら途中でいくらでも調節可能な気が…
坂も何カ所かあるので…
金刀比羅宮・本宮手水舎.jpg
一段下ったすぐ先には鳥居と本宮の手水舎。
いよいよ御本宮の領域。
金刀比羅宮・連籬橋.jpg
手水舎で身を清めて先へ進むと【連籬橋】、
そしてその奥に見えるのが【真須賀神社】。
金刀比羅宮・真須賀神社.jpg
真須賀神社の御祭神は建速須佐之男尊(たけはやすさのおのみこと)と奇稲田姫尊(クシナダヒメノミコト)。八岐大蛇を対峙した神様であり、御本宮に祀られている大物主尊の御祖神です。
金刀比羅宮・御前四段坂.jpg
【御前四段坂】。
あと130段ほど。
ここを登り切れば御本宮。
金刀比羅宮・御年神社.jpg
御前四段坂の途中にある【御年神社】。
祀られているのは大年神(オオトシノカミ)、御年神(オトシノカミ)、若年神(ワカトシノカミ)です。
親・子・孫の関係にある神様で、農作穀物を司っています。
金刀比羅宮・事知神社.jpg
同じく御前四段坂の途中にある【事知神社】。
積羽八重事代主神(ツミハヤエコトシロヌシノカミ)、味鋤高彦根神(アジスキタカヒコネノカミ、本来はスキの字は鋤ではなく金ヘンに且)、加夜鳴海神(カヤナルミノカミ)。
みな大国主神の子で、商売繁盛の神とされています。
事代(コトシロ)とは『言を知る』に通じ、託宣を司る神ともされています。
また、事代主神は恵比寿と同一視されています。
あと少し!
金刀比羅宮・御本宮.jpg
785段目、『御本宮』到着!
海抜251m、琴平駅からは190m登ってきたことになります。
祀られているのは大物主神と崇徳天皇。
有名な海上守護の他、農業や殖産、医薬の神でもあります。
二拝二拍手一拝。
金刀比羅宮・御本宮前からの眺望.jpg
御本宮前から琴平の町を見下ろす。
金刀比羅宮・神楽殿.jpg
これが【神楽殿】…かな。
ここで雅楽が演奏されます。
写真ではよく判りませんが中央におかれている太鼓のような物はかなり大きく、大人の背よりも高さがあります。
金刀比羅宮・南渡殿.jpg
御本宮(写真右手外)から【三穂津姫社】(写真左手奧)へ続く長い廊下、【南渡殿】。
この向かいには本宮授与所(写真左端に少し写ってます)があります。
幸福の黄色いお守り+こんぴら狗.jpg
授与所で一番人気らしい『幸福の黄色いお守り(ビミョーに名前がパクリっぽい気が…)』を購入。こんぴら狗のストラップとセットで1500円でした。
金刀比羅宮・三穂津姫社.jpg
このエリアの南端にある【三穂津姫社】。
大物主命の后である三穂津姫神(ミホツヒメノミコト)が祀られています。
金刀比羅宮・銅馬.jpg
またまた銅の馬。
金刀比羅宮には動物の像が多いですね。
この銅馬は文政7年(1824年)に一文銭を集めて作られたと言われています。
金刀比羅宮・厳島神社.jpg
三穂津姫社の向かいあたりにある【厳島神社】。
祀られているのは市寸嶋姫尊(イチキシマヒメノミコト)。
水の神で、弁才天と同一視されています。
まだまだ時間にも体力にも余裕があるので奧社を目指すことにします。

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