報恩寺から盛岡城方面へ戻る途中、【三ツ石神社】に寄りました。
三ツ石神社は小さな神社です。
境内には、名前の由来となった3つの巨大な岩が並んでいます。
この岩は岩手山が噴火したときに飛来したとも伝えられ、これ自体が信仰の対象にもなっているのですが…
この岩にはこんな言い伝えがあります。
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昔この地方には羅刹(鬼)が住んでおり、人々に対して悪行を尽くしていました。
人々が三ツ石の神に祈りを捧げると、羅刹はとらわれて三ツ石に縛り付けられました。
羅刹は人々に二度と悪さをしない、この地方にはやって来ないことを誓い、
約束の印として岩に手形を残しました。
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この『岩に手形を押した』ことが『岩手』という県名の起源なのだそうです。
また羅刹がいなくなったことを喜んだ人々の踊りが、さんさ踊りの始まりだといわれています。
…というわけで、駅前で配られていた市内名所マップを見てちょっと寄ってみただけのこの場所で、今回の旅行の主目的である【盛岡さんさ踊り】についての重要な情報がさらっと語られてしまいました。
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神社の壁にある『鬼ノ手形』…の、模写?
本物は三ツ石のどこかにあるのでしょうが、まったく判りません…。
岩の割れ目には硬貨が押し込められています。
こういうことをすると割れ目が広がってしまうのでよくないともいわれていますが…。
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ここを見学中、急にふらっと身体が揺れるような感覚に襲われました。
予想より暑かったので、早くも熱中症か…!
と思いきや。
近くの民家の窓がガタガタと音を立てています。
もしかして、地震?!
あとで知ったのですが、宮城県あたりが震源のけっこう大きな地震で、
しばらく東北新幹線も運転見合わせになっていたのだそうです。
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【三ツ石神社(鬼ノ手形)】
岩手県盛岡市名須川町2-1
参拝自由