桜島へ~黒神神社埋没鳥居

九州旅行5日目は、桜島に渡ります。人生初の桜島!

桜島へ

1日共通利用券CUTE

今日は、この1日共通利用券・CUTEを利用します。鹿児島の市営バス、市電、フェリーが1日乗り放題で1,200円。『市営バス』には鹿児島シティビュー桜島アイランドビューという、有名観光スポットを巡回するバスも含まれています。さらにいくつかの施設の入場割引もつくのでかなりお得。

ちなみに、鹿児島中央から市電でフェリーターミナル(水族館口)まで行き、フェリーで桜島に渡ると片道360円・往復720円かかり、サクラジマアイランドビュー単独の1日券が500円なので、これだけで合計1,200円を超えます。

また、鹿児島県内の交通は独自のICカードを使用しておりSUICA・PASMOなどの交通系ICカードが使えないのですが、1日共通利用券があれば小銭を用意しなくてもいいというメリットもあります。

鹿児島中央駅前の観光案内所などで販売されています。使用日前に購入しておくことも可能です。

桜島フェリー

鹿児島市街~桜島間はフェリーで結ばれています。日中は1時間に3~4本、深夜でも1時間に1本はフェリーが運航されているので、『最終便を逃した!どうしよう…』ということがありません。

写真は鹿児島港側のフェリーターミナルです。予想をはるかに超えた巨大施設で、最大4隻のフェリーが同時に接岸できるようになっています。桜島噴火時の緊急避難用に、通常運行に必要な以上の余力を持たせているのでしょうか?

ちょっと面白いことに、ロビーから無人の通路を通ってそのまま乗船できてしまい、料金の支払いやチケットの確認をされませんでした。
往路も復路も桜島側の改札で料金の支払いを行うことになっているようです。

船上からみる桜島です。わくわく。

乗船時間は15分、日中は15~20分間隔で出港しますから、市内の路線バス感覚で利用できる乗り物なんですね。…というか、桜島は鹿児島市なんですね。実は知りませんでした。垂水市側と陸続きなのに。

桜島フェリーは、桜島島民や桜島に用事のある人に使われるだけではなく、薩摩半島と大隅半島を行き来するのに鹿児島湾(錦江湾)北岸を回るより早く着くため、利用者が多いそうです。

というわけで桜島到着。桜島側のターミナルも予想外に規模が大きいものでした。

フェリーターミナルの改札階からエスカレータで降りるとバスターミナルがあります。そのすぐそばの岸には、撮影戦争時に砲台があったのだそうです。現在は遺構はまったく残っていないようですが。

黒神神社埋没鳥居

アクセスがけっこう大変

さて、桜島で最初の目的地は 黒神神社 です。大正時代の噴火で埋もれた鳥居があることで有名な神社で、桜島では定番観光スポットの1つなのですが、フェリーターミナルとは反対側である桜島の東側にあるため、公共交通機関でのアクセスがちょっと面倒です。

今回の旅行の計画中は黒神神社をコースに組み込んだ定期観光バスツアーをアテにしていたのですが、困ったことにコロナによる休止から復活しないまま2021年末に廃止になってしまいました。

仕方なく通常の路線バスを乗り継いで行く方法を調べ、桜島港から現地までの移動時間を最短にするために朝早く(午前7時に桜島港着)から移動してきたわけで…

2022年3月時点では桜島港から黒神神社方面への直通バスは1日に1便しかなく、他の時間帯は途中でバスを乗り換える必要があります。

写真はバスの乗り換えポイント、東白浜 バス停です。
停車しているバスの右手と左後に小さな建物が見えますが、この二つはいずれもバスの待合室ではありません。右の建物はバス乗務員の休憩室で、左の建物は桜島噴火時の待避壕だそうです。

待避壕はさすが、壁・屋根がコンクリート造りの頑丈そうな建物でした。島のあちこちにこれと同様の待避壕があります。

黒神神社

東白浜から黒神口行きバスに乗って17分・桜島港からだと乗換待ち含めて合計約1時間で黒神中学校前 バス停に到着。バス停からすぐ(中学校の校庭の幅分、100mもありません)、黒神神社に着きました。左手の大きな建物は黒神中学校、右手の小屋には黒神神社や大正の大噴火に関するレポートが展示されています。

…たしかに埋まってますね…。
もとは高さ3mもあった鳥居ですが、いまは下部2mが埋もれ、大人のお腹あたりまでの高さしか見えていません。単に『鳥居が埋もれた』のではなく、このあたりの地面全体が2m持ち上がった(噴出物が積もった)と考えると凄まじいことです。

周辺をVRで。

ところで、この黒神中学校を通るバスは恐ろしく本数が少ないです。往路で乗ったバスが終点ですぐ折り返して来たものに乗らないと、その次は2時間以上後になってしまいます。
まぁ黒神中学校バス停までは走れば秒単位の距離だし、バスが折り返してくるまでに15分くらいかかるはずなので、そこまで慌てなくても大丈夫なんですが…

鳥居を反対側から。
この鳥居の周りは、毎朝中学校の生徒さんが掃除しているそうです。

では最後に、黒神神社にお参りして…
と奥に進んだら、なんと参道と中学校の渡り廊下が交差するという、珍しい構造になっていました。右側には体育館があるようです。

奥に見えるのが黒神神社の本殿です。元の本殿は鳥居同様、大正時代の火山の噴火で埋まってしまい、その上にいまの本殿が建てられたのだそうです。

この神社は寛政10年(1798年)に現在の場所に創建されました。月読命つくよみのみこと(天照大神の弟)・彦火々出見命ひこほほでみのみこと(昔話『海幸彦山幸彦』の山幸彦)・素盞鳴命すさのおのみこと(月読命の弟)・鵜茅葺不合命うがやふきあえずのみこと(神武天皇の父)が祀られているそうです。

無事帰りのバスに乗車、桜島港まで戻りました。

データ

Webサイト鹿児島県観光『かごしまの旅』サイト内
地図GoogleMap
アクセス桜島港バスターミナルよりバス 60番線・東白浜 行き乗車、終点まで(乗車19分/280円)
東白浜で 70番線・塩屋ヶ元黒神口 行きバスに乗車、黒神中学校前 下車(乗車17分/280円)すぐ
鹿児島市営バス時刻表はこちら
※市営バスなのでCUTEで乗車できます
※SUICA・PASMOなど交通系ICカードは利用不可
開館時間等見学自由、入場無料
備考鳥居近くに飲料自販機、道路向かいの駐車場にトイレあり
2022年3月現在のデータです

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