桜島国際火山砂防センター

黒神神社埋没鳥居から無事戻ったところで、次はサクラジマアイランドビューで定番スポットを巡ります。

桜島国際砂防センター

桜島は活火山の影響で植物が少ないため、土石流災害が頻繁に発生しています。桜島国際砂防センターは土石流対策のために建てられた施設で、2階には展示室があります。火山噴火の緊急時には避難所としても機能するよう、建物は火山弾に耐えられる強度になっているそうです。

路線バスでもアクセスできますが(最寄りバス停は 桜島病院前)、サクラジマアイランドビューでは建物の正面で乗降できます(ただし砂防センター前を通らない便もあります)。

展示室

展示室は無料で見学できます。見学者は僕以外に1人、職員は1人も見当たりません…。

火山灰をお土産に持って帰れます。チャックつき小袋まで用意されています。

※火山灰は小さな粒子ですが尖った形状のためものを傷つけやすく、精密機械に入り込んで故障の原因になったり呼吸器の病気を悪化させたり眼球を傷つけたりする恐れがあります。取り扱いには注意を。

桜島の断面模型。よく考えるとすぐそこに火山の火口があるってけっこうおっかない…?

土石流が発生したことを検知するセンサーのモデル。ようは、土石流が流れる谷間に、わざと切れやすく作ったケーブルを渡してあるんですね。簡単な原理で、それだけに確実に動作ようにこの方法が採用されたのでしょう。

VRシアター

VRシアター。スクリーンと座席がありますが…

実はVRを見られるのは部屋の後ろに並んでいるゴーグルでした。
これがなかなか面白い。動画は何種類かありましたがすべて観てしまいました。

たとえばこちら。ドローンで桜島の河口を覗きに行く映像。噴煙が迫ってくる迫力!もちろんVRゴーグルの動きに合わせて好きな方向を見られます。

土石流観察ゾーン

こちらは土石流観察ゾーン。

土石流観察ゾーンの広い窓から見えるのは、この『川』です。しかしこれは自然の川ではありません。というか、川のような形をしていますが通常は水が流れていません。

火山活動のせいで山に樹木の少ない桜島では大雨が降ると土石流が発生します。そこでこのように、普段は水が流れていない『川』があちこちにつくられ、土石流がそこを流れるようにして、建物などに被害が及ばないようにしているのだそうです。

まとめとデータ

実は、桜島では火山の噴火以外にも土石流災害が頻発していると言うことを、ここに来るまでまったく知りませんでした。『観光』というにはちょっと堅い内容の施設ですが、桜島での生活を守る大切な施設について学ぶことが出来ました。

データ

Webサイト国土交通省サイト内の紹介ページ
桜島観光ポータルサイト内の紹介ページ
地図GoogleMap
アクセス・桜島港よりバス利用、桜島病院前 下車、徒歩3分
・サクラジマアイランドビュー、国際火山砂防センター 下車すぐ
サクラジマアイランドビュー時刻表はこちら
※サクラジマアイランドビューのうち、毎時00分に出発する便は砂防センターを経由しません。
開館時間09:30~17:00
休館日年末年始
入場料無料
備考駐車場あり
展示室内、屋外にもトイレあり
飲料自販機なし

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