だんじり会館の次は、ちょっと歩いて きしわだ自然資料館 へ。重厚で洒落た外観ですが、これは旧寺田銀行の建物をモチーフにしたものだそうです(あくまでデザインのモチーフで、旧銀行の建物をそのまま使っているわけではありません)。
1階は受付とミュージアムショップだけで、展示室は2~3階にあります。
2階展示室
2階展示室に入ると、まっさきにナウマン象の骨格標本が目に入ります。たぶん一番大型の展示物です。
このコダイアマモの化石は岸和田城の石垣に使われていた石の中から見つかったのだそうです。見つかった場所も変わっていますが、植物化石なのか生痕化石なのか判らないという点も謎です。
岸和田でモササウルス類の化石が発見された、というコーナー。といっても写真中央の全身骨格はアメリカで発見されたクリダステス・リオドントゥスです。
『山地の自然』ということで、ブナ原生林のジオラマです。
こちらは『丘陵地』の代表として、意賀美神社の鎮守の森のジオラマ。意賀美神社は岸和田市内にある古い神社で、その鎮守の森には雨降りの滝というパワースポットがあるとして有名なんだそうです。
なお枚方市にも同じ漢字を書く意賀美神社があるのですが、そちらは『おかみじんじゃ』(『か』に濁点がない)と読むそうです。
これは『平地』のジオラマ…って民家の玄関ですか…
と、上を観たら、いました。街中に巣を作る代表的な鳥が…。
こちらは大阪湾の魚。食べられる魚ばかり展示されている気が。
消波ブロックにつく貝類の例。
チリメンモンスター。
チリメンとは、通常はカタクチイワシなどイワシ類の稚魚のことですが、ここではチリメンに混ざるイワシ以外の様々な生物を『チリメンモンスター』と称しています。何年か前に『チリメンモンスターの発見が小中学生の夏休みの研究に面白い』と話題になったことがありましたが、その発祥が実はきしわだ自然資料館でした。様々な種類の魚や、エビ・カニ・ヒトデなど魚以外の海棲生物があります。
キシワダワニと名付けられた古代のワニの頭骨。欠損部分が多ですが、全体の形がシャープなV型のクロコダイル系のものです。
3階展示室
3階の展示室は多数の剥製が!
地方の博物館としてはかなり充実したコレクションです。これら400点もの剥製は、すべて岸和田市内在住の蕎原文吉氏が寄贈された物だそうです。
鹿の首の剥製って、カネモチの屋敷に飾ってあるイメージ…
ワニとかシマウマとか、アフリカあたりにいそうな動物たち。
こちらは様々な鳥類。
迫力のホッキョクグマ。
ツキノワグマって立つといまいち不格好ですね…
…つーかここ、クマ多くない?しかもなぜかガラスケースの外に出してあるんですが。
まとめとデータ
というわけで、展示室床面積はそれほど大きくないのですが、そのわりに展示点数は多めで、なかなか見応えがありました。岸和田城、だんじり会館とちかく、共通チケットもあるので、3施設をハシゴするのがオススメです。
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