超電導リニア体験乗車 その2

さていよいよ体験乗車の時間です。大きな荷物は持ち込めないので、わくわくやまなし館となりのロッカーに預け(100円返却式)、200mほど連絡通路を歩いて実験センターへ。

ゲートで当選通知ハガキを見せて中に入り、金属探知機を通って(例によって何度もアラームをならしました…)、申込時に設定したパスワードで乗車券を発券し、改札を通って中へ。
鉄道というより空港のような厳重な搭乗手続きです。リニアが営業運転を開始してもこんな感じになるんでしょうか?

※荷物について、あくまで『大きな荷物』が不可なだけなので、カメラや携帯電話、携帯音楽プレイヤなどは車内に持ち込めます。磁気で動作がおかしくなったりもしませんでした。

最初にガイダンスルームでいろいろ説明をうけます。車内の座席指定と同じ順に座っています。
パンフレットとちょっとした記念品を貰えました。

ガイダンスルームの壁にはリニア関係の様々な説明パネルと、581km/h(2003年)、603km/h(2015年)達成のギネス認定書が飾られています。

いよいよ搭乗。建物から車内に直結する通路になっていて、ここからは車体が見えません。

座席の様子はこんなかんじ。

座席を後ろから見るとこんな感じ。もうテーブルなどもついていて現行の新幹線普通席とほとんど変わりません。

車内全体はこんな感じ。座席は2+2で新幹線の3+2より1列少なくなっています。
一車両の座席数は4×15で60席です。窓も新幹線より小さいかな?

走行開始。実験コース全長は42.8km。フルマラソンとほぼ同じ距離を7分40秒で走ります。スピードが速いため、窓の外の景色を写真に撮るとこのように大きく斜めにひしゃげて写ります。
…といっても実はコース大半がトンネルの中なので窓の外の景色が観られるのはコース両端と実験センター近くを通過するときだけなんですけどね…。

最初はカタカタと細かく固い揺れだったのが、140km/hあたりで突然ふわっとした感じの揺れに変わります。車輪走行から浮上走行に切り替わる瞬間です。
新幹線の倍のスピードを出している割には振動も騒音も小さかったかな。もちろん無音というわけにはいきませんが、隣の席の人と普通の声量で会話ができるレベルです。

車内モニターで走行距離と速度、車体前方の様子がみられます。本日の最高速度達成の瞬間。

コースを何度か行ったり来たり、30分ほどで無事体験乗車終了しました。

その後はいま乗ってきたリニアの車両を間近で見ることができます。
現行の新幹線より車両前部が細長いですね。それと前面には窓がないのも大きな特徴でしょう。ガラスが風圧に耐えられないのかな。

センター近くの山をちょっと登って実験線を見下ろすとこんな感じ。 実験線は真っ直ぐに伸びています。

子供の頃、図鑑や科学番組などで『未来の乗り物』として紹介されているのを見たときから、いつか本物に乗れる日が来るのだろうか、と思っていたリニアモーターカー。僕にとっては単なる『乗り物』というだけではなく、『科学・技術に対する肯定的なイメージ』の象徴のような存在です。実用運転はまだまだ先になってしまいそうですが(大阪まで開通するのは2045年。その頃まで生きてるかな…)今回500km/hを体験できて感無量です。

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