東尾根南部
金吾丸
番所前駐車場のすぐ近くに金吾丸への上り口があります。
大永5年(1525年)の六角氏との戦いの際、越前の朝倉金吾(朝倉教景)がここに布陣したことから金吾丸と呼ばれるようになったそうです。
全体図で見ると数段に別れた大きな曲輪のようです。写真は最上段です。
追手道
上りは番所近くまでタクシーで一気に行ってしまいましたが、下りは追手道を徒歩で辿ります。写真は、右端に見えるように番所から1.2kmの地点です。このあたりはちゃんと階段が作られているので比較的歩くのが楽です。
出丸
番所前から1.5kmほど下ると出丸があります。主郭部のある東尾根の先端に位置し、他の曲輪からは独立しています。
復元図には二段に分かれており土塁で囲まれていたとありますが、他の曲輪にくらべて草木が多く地形の判別が難しいです。
上り口のある北側以外はかなりの急斜面になっており、草木を切り払えば麓の様子がよく見渡せるのではないかと思います。
小谷城戦国歴史資料館
麓まで降りてきました。
小谷城の清水谷武家屋敷跡を利用した資料館です。柵や門は武家屋敷をイメージしているのでしょう。建物は普通の現代建築ですが。
中には小谷城・浅井家に関する展示があります。残念ながら館内の写真はありません。
展示規模はあまり大きくないのですが、解説ビデオが判りやすく面白く視聴出来ました。
100名城スタンプはここにあります。
(休館日のみ、河毛駅コミュニティハウスに置かれます)
資料館があるのは、かつて武家屋敷が並んでいた清水谷です。
今日歩いた小谷城主郭部は右手の山の上です。
おまけ
小谷城懐古碑
大手道登山口近くにある小谷城懐古碑です。
往昔茫茫不可尋
春花秋月念誰陰
風聲鳥語繁城址
千載山河悵客心
(隣の解説板にあった書き下し文)
往昔茫茫として 尋ぬ可からず
春花秋月 誰を念うて陰る
風聲鳥語 城址に繁し
千載山河 客心を悵まむし
大手道を登山口から見上げています。
ちなみに大手道は9月15日~11月末は通行禁止です(たぶん松茸の盗難を防ぐため)。それ以外の時期も非推奨ルートのようです。
まぁ、推奨ルートの追手道(戦国歴史資料館の近くに登山口がある)を通る方がいいでしょう。
小谷城址ガイド館・戦国ガイドステーション
番所前駐車場へ続く道の入口近くにある施設です。もう1つの徒歩ルート入口である出丸口もこの近くにあります。山を登り始めたらトイレも飲料水自販機も一切ありませんので、ここでしっかり準備を。
駐車場にはNHK大河ドラマ『江』の放映記念の巨大兜が…。
データとまとめ
小谷城址
Webサイト | 琵琶湖ビジターズビューローによる紹介 |
営業時間 | 見学随時 |
入場料 | なし |
見学所要時間 | 今回の見学所要時間は、 番所前駐車場~山王丸:1時間(往路45分、復路15分) 番所前駐車場~ガイドステーション(下山):30分 でした。 |
備考 | 山中にはトイレ、飲料自販機など一切ありません |
小谷城戦国歴史資料館
Webサイト | 小谷城戦国歴史資料館公式サイト |
開館時間 | 09:00~17:00 |
休館日 | 年末年始 |
入館料 | 300円 |
アクセス | JR河毛駅より徒歩30分 ※コミュニティバスは2018年8月に廃止されました |
※データの項のみ2020年3月時点の情報に修正
非常に規模の大きな山城なので、見学にはそれなりの時間と体力が必要です。番所前まで車で行ってしまえばそこから山王丸までは急傾斜の上り下りはありませんが、地面は舗装されていないのでトレッキングシューズの用意をおすすめします。
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