平城京歴史館/遣唐使船復原展示

第一次大極殿を出たところで10:30。
平城京歴史館の整理券の時刻までにはまだ少し早いのですが、他を回るほどの余裕はないのでそのまま向かうことに。


歴史館はこの4月に完成した施設。
平城京歴史館・遣唐使船外観.jpg
建物前には実物大の遣唐使船の模型がおかれています。
今回の遷都1300年祭に来場する人たちにはやはり人気のある施設の1つです。
歴史館前でまた行列。
まぁ『11時』の開場まちの列なので、理不尽に長時間待たされることはないわけですが…
見学に整理券が必要であることを知らない人が何人もやってきます。
知ってか知らずか、そのまま列に並んでしまう人もいます。
なーんか、会場整理の手際が悪いなぁ…。
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中へ。
※遣唐使船を除き館内は撮影禁止だったので写真はありません
エントランス通路はタイムトンネル?古墳内壁画の模写があったり。
そのまま進んでいくと、なにやらスクリーンでアニメーションを上映しています。
おっ!
せんとくんがしゃべってる!
意外に可愛い声です(笑)
一緒に登場するのは
司馬達等(しばだっと)…あの止利仏師の祖父にあたる人物
粟田真人(あわたのまひと)…奈良時代の貴族で遣唐使も勤めた人物
せんとくんと一緒に平城京の歴史を見て、次へ。
次もまたアニメーション。
平城京での人々の暮らしの様子を描いています。
次へ進むと…
遣唐使シアター。
これもまたアニメーションですが、大スクリーンでなかなか迫力があります。
上映時間は8分ほど。…麦人さんが出ていたような。
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そして次。
歴史館の中から遣唐使船へ乗ることが出来ます。
遣唐使船は先ほどアニメーションの画面で見た印象よりも小さな船でした。
平城京歴史館・遣唐使船上部構造物.jpg
甲板上にいくつかの構造物がありますが、それが神社のような感じ。
平城京歴史館・遣唐使船・網代帆.jpg
帆は布ではなく、竹や葦を薄く削ったテープ状のものを編んだ網代帆と呼ばれるもの。
幅の狭い短冊状のものをいくつもつなげ、折りたたみ式にしてあります。
解説プレートに面白いものが1つ。
『奈良時代に九州を出航した18隻のうち14隻は帰国しています。
  帰り着かなかった船の乗員も一部は帰国していますから、
    当時の航海技術を考えると特に危険な航海であったとは言えないかもしれません』
…おいおい、さっきさんざん『危険』を強調していたアニメが台無しw
でもたしかにこの数字なら航海の成功率は78%で、
失敗も『日本に着かなかった』だけで沈没したとは限らないわけですね。
歴史の教科書でも危険が強調されていたように思いますが、ちゃんとこういう数値データを掲載して欲しいものです…いまはそうなっているのかな。
~~
最後にVRシアター。
大スクリーンで、CGによって再現された平城京の景観を見ることが出来ます。
上映時間は12分…これを見終わるとあとは出口、というか見ないと建物から出られない構造です(笑)
平城京は南北・東西に等間隔で作られた道により区画わけされた整然とした美しさをもった街でした。
…麦人さんが遣唐使アニメとは違う役で出演、粟田真人役は若本規夫さんのようでした。
最初に見たアニメの粟田真人役は別の人だったのですが…
1つの施設内で上映するのだから統一すればよいのに。
それぞれ別のプロダクションがバラバラ勝手に作ったのでしょうか。
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【平城京歴史館】
http://www.1300.jp/hall/kyuuseki/heijyou.html
入場料:500円(せんとくんクーポンにも入場券がついています)
開館時間:9:00-16:00最終入館
見学所要時間:1時間(映像の上映時間を単純に合計するだけで30分以上あります)

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