平城宮跡資料館

【平城宮跡資料館】は朱雀門から10~15分ほど歩いたところにあります。
平城宮跡資料館・外観.jpg
遷都1300年祭開催に合わせてリニューアルしたようです。


中へ入ると、最初は【ガイダンスコーナー】
壁には、平城京の歴史についてのパネル展示が貼られています。
平城京の地図を見ると…
【大和西大寺】駅あたりが北西の角で、
東は【奈良】駅あたりまで、南は【九条】駅あたりまで、
それぞれ現在の鉄道3~4駅分の距離のある広大な街だったことがわかります。
ガイダンスコーナーのもう一つの展示は、発掘・復原までの様子を解説するジオラマ。
平城宮跡資料館・遺跡復元まで1・遷都.jpg
1200年以上前(784年前後)の、平城京から長岡京に遷都する場面。
建物は『壊す』のではなく丁寧に『解体』し、瓦や柱など再利用できそうなものは新都へ持っていったそうです。
平城宮跡資料館・遺跡復元まで2・発掘.jpg
発掘調査の場面。
平城宮跡は遷都後には水田となっていたため、地下に遺構が比較的良い状態で保存されているそうです。
上に新しい建物を造っていたらこうはいかなかったのでしょうね。
平城宮跡資料館・遺跡復元まで2・発掘道具.jpg
発掘に使われる道具。土を掘る道具としてはシャベルもありますが、『あと少し』というところからはハケや筆で根気よく土を払っていく作業になるんですね。
平城宮跡資料館・遺跡復元まで3・実測.jpg
実測作業。
ひととおり発掘作業が終わった後、平面や断面などの実測図を作成する作業が行われている様子です。
人工衛星の電波で位置を確認しつつ東西南北3m間隔で糸を張り、調査区内の穴や溝の位置を記録していくのだそうです。
ジオラマの右手で糸を張っている様子が再現されています。
平城宮跡資料館・遺跡復元まで3・実測道具.jpg
実測に使われる道具一式。
糸巻き、巻き尺などがあります。
平城宮跡資料館・遺跡復元まで4・復元.jpg
そして復原整備。
調査が終わった遺跡は埋め戻し、その上に当時の建築物を復原して遺跡公園として整備していく、ということです。
土塀の部分のように建築物の形をそのまま再現する場合や、建物をそのまま作ることはせずに柱の位置に木を植えるなどして平面のみ再現する場合などがあるそうです。
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次は【官衙復原展示コーナー】
平城宮跡資料館・役所.jpg
当時の役所の様子を実物大で再現。
机や棚はこの場所からの出土品ではなく、正倉院の収蔵品から類推して作られた物だそうです。
平城宮跡資料館・文房具出土品.jpg
平城宮跡で出土した文房具。
左上の丸い台のような物が硯、
その上に乗っているのが墨、
硯の隣にある円形のものは水差し、
最上辺にある小さな円すい形のものが印、
右の細長い箱状の物は文書箱、
手前には筆、
中央にあるのは木簡(これは模造品)と小刀、
木簡の近くにある小さな棒状の物は算木、
そしてそれらをのせている机の天板も出土品だそうです。
このほかにも、役人のベルトや警備の任についていた隼人の矢などが展示してありました。
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【宮殿復原展示コーナー】
平城京での生活の様子を実物大で再現してあります。
部屋の構造の基本は、板張りの部屋に絨毯だったそうで…。
平城宮跡資料館・寝室.jpg
大きな御床(ベッド)のある寝室。
この上に畳を置き、さらに布団を敷いて使ったそうです。
屏風は正倉院に残っている3貼りを復元した物だそうです。
平城宮跡資料館・書斎.jpg
書斎。小さくて判りづらいですが、書几(しょき)と呼ばれる巻物用の書見台があります。両側に紙を巻いた状態で取り付けられるホルダーがあり、巻物を開いた状態で固定できるようになっています。
平城宮跡資料館・居間.jpg
居間。
囲碁や双六のゲーム盤などが置かれています。
この時代からあったんですね。
平城宮跡資料館・食卓.jpg
食卓。
品数も多く美味しそうですね…。
これは宮廷内のものなので当時の最高級料理なのでしょうが、
それにしても想像以上に文化的な生活をしていたんですね。
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【遺物展示コーナー】
平城宮跡資料館・出土品.jpg
ここから先は出土した品々の展示です。
平城宮跡資料館・出土品・木簡.jpg
木簡。
先ほど役所の机の上にも小さなものが置いてありましたが、ここには大きいもの小さいもの様々。いちばん大きいものは子供の背くらいの長さがあります。
平城宮跡資料館・出土品・塔.jpg
ちょっと面白いと思ったのがこれ。
棚の左端にある木製品が初めて出土したとき、栓の一種だと思われたそうです。…たしかに大きさといい円錐台の形状といい、瓶や壺の栓を想像させます。
が。
棚の中央にある『百万塔』の未製品が出土したことから、工作の際に切り離された残材の可能性が高いと判ったそうです。
…解説パネルには明記してありませんが、つまり旋盤のようなもので大量生産していたということですよね?そちらも驚きです。
平城宮跡資料館・出土品・靴など.jpg
中央に写っているのは靴。やたらと大きい!
却って歩きにくそうですが…。
平城宮跡資料館・出土品・うんち.jpg
これは、なんと『うんち』。
周りに散らばっている木の棒は『籌木(ちゅうぎ)』と呼ばれる、当時の『トイレットペーパー』だそうです。
平城宮跡資料館・出土品・瓦.jpg
瓦。
形、大きさ、文様も様々。
製法や産地なども研究されているそうです。
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当時の平城京の様子がなんとなくわかったところでふたたび会場を歩いてみます。
次は【第1次大極殿】の方へむかいます。
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【平城宮跡資料館】
http://www.nabunken.go.jp/site/shiryou.html (公式サイト)
http://www.1300.jp/hall/kyuuseki/kyuuseki.html (遷都1300年祭サイトでの紹介)
入場料:無料
休館日:月曜(祝日の場合は翌日に振替)、年末年始
開館時間:平日9:00-16:30、土日祝-17:30(入館は閉館30分前まで)
見学所要時間:30分~

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