明治大学博物館で開催中の『進化する不可能立体錯視』に行ってきました。
展示物のうち、『第1~第2世代』のものは古典的なトリックアートで仕掛けが判りやすいです。というか錯視が生じる視点の位置がシビアで、しっかり位置を調節したカメラで撮影した映像でもない限りすぐにネタが判ってしまう物だったのですが、ここに紹介した『第3世代』以降のものはすぐそこに実物があるにもかかわらず頭が大混乱です。
(ただしガラスごしの観察です。見学者が直接触れるのは動画で紹介する『矢印』を含めて3点のみです)
展示の大半は、立体物のすぐ後に鏡が置かれ、手前から見た姿と奧側から見た姿が同時にみられるようになっています。
例えばこのカゴ状の直方体ですが、手前に見えているものは各面が輪を並べたような形状になっているのに、鏡に映った姿は直交する格子に見えます。
手前はハートが4つ並んだ形ですが、鏡に映った姿はスペード・ハート・クラブ・ダイヤになっています。しかも左から二番目のハートの向きがおかしいです。鏡に映った方は上下逆さになるはずなのに、そうなっていません。
六角柱を束ねたハチノスのような形状かと思ったら、鏡に映すと…
手前では円柱が重なっているようにしか見えないんですけどね…
どうして円柱を鏡に映すと星形になるんでしょう。
手前はかまぼこ形の屋根にみえるのですが、鏡に映った姿を見るとギザギザ屋根です。
動画でも1つ。どんなに回しても右を向く矢印です。
角度を変えて見るなどいろいろやって、どうやら『実は切り口が平面ではない』のがポイントだとは検討がつくものの、具体的にどこがどうなってこのような形状に見えるのかさっぱり判りません。
御茶ノ水駅から徒歩5分、明治大学博物館(明治大学アカデミーコモン地下)、入場無料。この特別展は8/19まで開催。ただし8/10-16は休館だそうです。
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