万世橋駅遺構見学

【お茶の水】駅から【神田】駅に向かって中央線が90°カーブしていく途中に、かつて【万世橋】という駅がありました。駅自体は第二次世界大戦の頃に廃業しているのですが、建物の一部は現在も残っていて交通博物館になっています。


その交通博物館も今年5月で閉館。
閉館にあたっての特別行事として万世橋駅の遺構を一般公開するというので行ってきました。
もちろん今日突然思いついて行ったのではなく、予約して2週間待ちしました。かなり人気があるようです。
博物館の展示室から職員用の通路を通って進むと、突然古びた煉瓦造りのアーチが!
万世橋駅遺構6
緑色の鉄骨は現役の橋桁です。
室内からむき出しで見えるというのもすごい構造です。
万世橋駅遺構1
倉庫かなにかだったのでしょうか?
煉瓦造りの壁は古びてはいますが頑丈そうです。
この部屋でかつての万世橋駅の紹介ビデオを見てからホームへ上がります。
万世橋駅遺構2
当時から残る、ホームへ上がる階段。妙に綺麗な駅名プレートは当時の物ではなく公開のために新しく取り付けられたものだと思われます。
万世橋駅遺構5
階段ステップ部分の金属部分がすべてなくなっています。
これは戦時中の金属供出によってはずされてしまったそうです。
万世橋駅遺構3
この階段は営業当時に乗客が利用したもの。
これを上ればホームです。
万世橋駅遺構4
階段を上っていくと草ぼうぼうのホームの跡…。
階段の最上部に小さな展望台が作られていて、そこからガラス越しに外を眺める形式です。
万世橋駅を通過する中央線
このように狭いホーム跡のすぐ脇を中央線が走っているため、ホーム跡に出ることはできませんでした。
万世橋駅ホーム跡を交通博物館屋上より見下ろす
交通博物館屋上から万世橋ホーム跡を見下ろしてみました。
右端に写っているのが見学用の展望台です。
こんなに大きな『跡』が残っているのに、多くの人はその存在も知らないまま通過してしまうんですね…。
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交通博物館はゴールデンウィーク開け頃に閉館。
来年秋に埼玉県で『鉄道博物館』として移設オープンされる予定だそうです。
写真は載せていませんが、もちろん常設展示も一通り見て来ました。子供の頃に何度も遊びに来た場所で、いろいろと思い出もあります…。

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