津和野城 その2

津和野城の三の丸を見て行きます。

三の丸

三段の石垣の横を過ぎて登るとすぐ天守台の前に出ます。三の丸は天守台や三十間台のある本城中心部から、西と南の二方向に細長く伸びています。

西側

三の丸、天守台を背に西側を見ています。細長く続く曲輪です。中央にのびる石の列の左側は馬立といい、馬を繋いでおくための場所です。中程から右手に伸びる先は三段櫓の最上段に接続します。正面奥は台所です。

馬立の先、台所。二列に並んだ石は排水溝の跡でしょうか。

台所付近より三の丸西側全景を。全体は『ト』のような形状(下が天守台)です。初期方向正面に天守台、その奥に三十間台、左手は三段櫓最上段、後には台所があります。

台所の奥(さらに西)には、一段下がって海老櫓がありました。海老櫓には西門からつづく搦手道を監視する役割があったようです。

馬立付近より天守台を見ています。段が連なっていますが手前が天守台、奥は三十三間台です。津和野城の天守は二の丸にあり、三十三間台よりも一段低くなっています。

西門

天守台から西方へ伸びる三の丸の付け根には西門があります。西門からは喜時雨きじゅう(津和野城のある霊亀山の西側にある地名)へと続く道があり、津和野城の搦手でした。

西門を出た先の道は、少なくとも東門側に較べると整備されていないように見えますね。

三の丸、西側と南側の間

天守台の横を通って、三の丸の南側に向かいます。ここは細い通路上になっていて、右手は崖(石垣)です。

ギザギザしているのは防衛上の理由でしょうが、折れ曲がっているおかげで高石垣の様子がよく見えます。

南側

三の丸は天守台・三十間台から南むかってに70mほど細長く伸びています。

南門

三の丸の南端には南門があります。

西門を外から。石垣の間の道もかなり傾斜があります。ここから尾根を下ると本城南西の中荒城に続いているらしいのですが、東門方面にくらべて足場が悪そうでした。一度降りたら戻ってこられる自信がないので、この方面はここまでということで(苦笑)

三の丸南側から本城中心方向を見ています。手前に見える石垣は天守台ではなく人質曲輪です。

天守台

三の丸南側から天守台に上ることができます。

天守台の上です。かつてはここに三層の天守がありましたが、貞享3年(1686年)に落雷による火災で焼失し、その後は再建されませんでした。

天守台より高い石垣は三十間台です。天守台より高い位置に曲輪があるのは非常に珍しいですね。

天守台から三の丸の西側を見ています。上から見下ろすと馬立や台所の石の並びが判りやすいです。

次は二の丸、本丸へ。

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