伊予大洲城 その3

お殿様公園(大洲城三の丸南隅櫓公園)

大洲高校グラウンドの北、松山地方裁判所の向かいにはお殿様公園大洲城三の丸南隅櫓公園)があります。

公園内には大洲城三の丸南隅櫓と、旧加藤家住宅母屋があります。

三の丸南隅櫓

櫓を公園内から。三の丸南隅櫓は築城当時のものではなく、享保7年(1722年)に火事で焼失し、明和3年(1766年)に再建されたものです。大洲城に現存するなかでは最古の建物です。国の重要文化財に指定されています。

三の丸南隅櫓は二重櫓です。木に隠れていますが、グラウンド側には石落としを備えています。もとはグラウンドは全域が外堀だったので、外堀を超えてくる敵に備えたものでしょうか。

1階

三の丸南隅櫓は内部も公開されています。1階には市内で発掘された様々なもの(大洲城と直接関係があるとは限らない)が展示されています。

瓦など。凹型になっている軒平瓦のきひらがわら、円筒形の軒丸瓦のきまるがわらなどがあります。

こちらは修理工事で天井裏から発見された大工道具類です。

2階

2階に上ることもできます。
発見された棟札によると、明和3年の再建工事の際は費用を抑えるために藩の役人まで人夫として働いたそうです。

櫓2階での注目ポイントはこれ。隠狭間といいます。通常の狭間と同じように壁を貫通した穴を空け竹筒が埋め込まれているのですが、粘土をつめてふさがれています。特に外側からは一見しても判らないように隠されています。有事にはこれを突き破って射撃、敵の不意を突くことを狙ったものです。

旧加藤家

旧藩主の加藤家が大正時代に建築した家です。国の登録有形文化財です。
映画『男はつらいよ』の撮影に使われたこともあるそうです。残念ながら中の見学はできません。

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