いおワールドかごしま水族館

折り返してきた鹿児島シティビューにギリギリで飛び乗り、次は いおワールドかごしま水族館 へ。
…雨なので、今日は基本的に水族館など屋根のある施設を回ります。

電停やバス停からフェリーターミナルを経由していおワールドかごしま水族館へ。市バス1日パスやCUTEを持っていると、入場料が大人1500円→1200円、小人750円→600円に割り引きされます。

この建物外観はエイをモチーフにしているそうです。

黒潮大水槽

入ってすぐ目に飛び込んでくる黒潮大水槽。大型の魚が多数、泳ぎ回っています。

黒潮大水槽の、そしていおワールドかごしま水族館の最大の見物はやはりこの ジンベエザメ でしょう。体長は4mほど、美ら海水族館のものよりは小ぶりですが、この水槽内では他の魚より圧倒的に大きいです。

2022年3月時点で国内でジンベエザメを飼育している水族館は沖縄の 美ら海水族館、大阪の 海遊館、石川の のとじま水族館、そして鹿児島の いおワールド の4つ。なので、これで全制覇です。

※1年後の2023年3月頃、茨城のアクアワールドにジンベエザメの展示館がオープン予定だそうです。楽しみ!

どこの水族館でも人気のエイマダラトビエイ)。

モノノケトンガリサカタザメ、漢字で書くと物怪尖坂田鮫

かごしま水族館開館では以来20年 トンガリサカタザメ として飼育されていたのですが、2020年になって実は新種であることが判り、『 モノノケ トンガリサカタザメ』と命名されました。

トラフザメ。大きさは全然違いますが、実はジンベエザメと近い種類です。

南西諸島の海

サンゴ礁の浅瀬。明るい水中で色鮮やかな魚も多くいます。

イソギンチャクと共生することで有名なクマノミの一種、セジロクマノミ

ヒトヅラハリセンボン。ヒトヅラ=人面なんですが、魚の『顔』が人間っぽい、ということではなく(まぁなかなか特徴的な顔ではありますが)、背中の模様が人面に見えるからこの名になったのだそうです。って、見えるか…?

イセエビの仲間たち。デカい…。

みんな大好きチンアナゴ

『岩になりきる魚』ということで、オコゼだかカサゴだか…。微動だにせずゴツゴツした表面なので、説明がなければ水底に沈んだ岩に見えます。

エラブウミヘビ。コブラ科の爬虫類で、南西諸島の海に生息しています。ハブの70~80倍という強力な神経毒を持っていますが、大人しい性質で捕らえようとしない限り人を襲うことはあまりないそうです。

ウミヘビをこんなにくっきりと観られたのは初めてかも。

イルカ水路

館内アナウンスの案内にしたがって、イルカを観に外へ出ました。館外(フェリーターミナルから水族館まで歩く途中)にある水路(この水路で水族館のあるエリアが市街地と隔てられています)でイルカが観られます。

…イルカより急角度の斜面に立ってるお兄さんの方が気になるよ!

かごしまの海

深底部の岩礁。右上の赤く大きな魚はエビスダイ。一見マダイと似ていて名前も『タイ』ですがタイではなくキンメダイの仲間。
食べると美味しいらしいのですが、鱗が非常に硬く素人が捌くのは難しい魚だそうです。

サツマハリオムシ

ぐにゃぐにゃに曲がったパイプが集まったように見えるのはサツマハオリムシ。ジンベエザメと並んで、いおワールドかごしま水族館の目玉展示の1つです。

サツマハオリムシは鹿児島湾で発見されたハオリムシの一種です。ハオリムシは棲管せいかんとよばれる管の中に隠れ、エラのみを管から出して生活しています。管の先端から出ている赤い部分がエラで、この姿からハオリムシ〔羽織虫)の名がつけられました。体内に共生している細菌によって硫化水素イオンを養分にすることができ、幼体の一時期を覗き消化器官を持たない、という非常に変わった生態です。ハオリムシ類は深海(水深数百m~数千m)に生息することが多い生物ですが、サツマハオリムシはハオリムシ類ではもっとも浅く水深80~430mでの生息が確認されています。

鹿児島の深海

タカアシガニ。甲羅の幅は最大40cm、脚を伸ばした幅は最大数mにもなるという、原生節足動物最大の巨大なカニです。日本近海の深海に生息しています。タカアシガニは多くの水族館で見られますが、深海生物だけに水槽が暗く、ブレたり潰れたりで上手く写真が撮れません。こんなにくっきり撮れたのは初めてかも…。

カイロウドウケツ。海綿の一種ですが、二酸化ケイ素(ガラスの主成分)繊維の網でできた円筒形の身体、というおよそ生物とは思えないシロモノです。漢字で書くと偕老同穴、『ともに老い、同じ穴に葬られる=夫婦の絆が深い』という意味の名前ですが、これは内部に雌雄一対の海老が共生していることからついた名だそうです。

クラゲ回廊

ギヤマンクラゲ。ギヤマンってオランダ語ではダイアモンドのことなんですね。ガラスを加工する時にダイアモンドの工具を使うことから、日本ではガラス製品のことをギヤマンと呼ぶようになったのだそうです。

カブトクラゲ。クラゲ展示のある水族館では必ずといっていいほどよく見るのですが、このカブトクラゲは有櫛ゆうしつ動物に分類され、刺胞動物である他のクラゲとは別の種類の動物です。つまり『クラゲによく似ているが、クラゲではない』のです。

イルミネーションのように光る姿はなんとも不思議です。この光っている筋は櫛板といい、この部分には数万本の繊毛が並んでいます。この繊毛が動くことでカブトクラゲは水中を移動してでいます。虹色に光っているように見えるのはこの繊毛で反射した光が干渉するためで、これ自体が発光しているわけではありません。

ピラルク・デンキウナギ

巨大淡水魚のピラルク。写真には2匹しか写っていませんが水槽の中にうじゃうじゃいます。

デンキウナギ。愛称デンジロウ。1日に2~3回、エサとして生きた小魚を水槽に入れて発電させるデモンストレーションもあります。小魚を放電で気絶させて捕らえるんですね。

沈黙の海

見学順路の最後には、ただ水だけの真っ青な展示があります。タイトルは『沈黙の海』。

まとめとデータ

Webサイトいおワールドかごしま水族館
地図GoogleMap
アクセス・市電 水族館口 より徒歩8分
・バス かごしま水族館前 より徒歩3分
開館時間09:30~18:00(17:00最終入場)
GWや夏休み期間の土日など21:00まで開館する『夜の水族館』を開催
休館日12月第1月曜から4日間
入場料大人1500円、小人750円
備考水族館専用の駐車場はなし、近隣の県営駐車場などを利用
館内にレストランあり

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