仙台うみの杜水族館

午前中に九戸城を見学した後、新幹線で一気に南下して仙台へ。さらにJR仙石線に乗り換えて中野栄駅へ。

中野栄駅より徒歩15分くらい、仙台うみの杜水族館に到着しました。2015年に開館、前回宮城を訪問したときにはまだ無かった、比較的新しい施設です。

…逆に、前回の宮城訪問のときにはまだマリンピア松島水族館がありました。この仙台うみの杜水族館はマリンピア松島水族館の後継施設だそうです。

1F

マボヤのもり

ゲートより入場すると、いきなり頭上に『マボヤのもり(マボヤの養殖水槽)』があります。養殖ホヤは宮城県の特産品だそうですが、なかなか意表を突いた展示です。

いのちきらめくうみ

続いて大水槽『いのちきらめくうみ』。東北沖は寒流と暖流が出会う『潮目』があり、800種もの魚が集まっています。そのうち食材となるのは200種!世界三大漁場の1つにも数えられているそうです。この水槽でもそんな三陸沖の海を表すように数多くの魚が飼育されています。

この水槽には天井がなく、日中に来館すると水中に陽光がさしこみ、魚たちがキラキラと輝いて見えます。

大水槽にはスナメリもいました。この手の大水槽にイルカ類は珍しいような。

親潮 つめたいうみ

親潮(寒流)が運んでくる栄養部によってプランクトンが増え、それを食べる小型生物が増え…と多くの生物が育まれる海を表すコーナー。この水槽にはサクラダイイソギンチャクなど。

ミズダコ。こんなに大きいのに、最初水槽のどこにいるのか判りませんでした…。足が動いて吸盤が見えて初めて目の前にずっといたことに気付きました。岩と色が似ているのでじっとしていると判らないものです。

タカアシガニ。同じ水槽にはシロザケやカレイもいるのですが泳ぐのが早くて写真を撮ってもブレブレです。

彩り 海藻の海

海藻と、それを餌とする生物を主とするコーナー。この水槽にはマコンブが繁り、その中をシマソイ、アイナメ、スズキなどが泳いでいます。

エラコという生物。植物のようにも見えますが実はゴカイに近い生物(動物)で、釣りの餌にもつかわれるものです。

大漁 宝のうみ

大きな水槽の中に、マンボウアブラツノザメが一尾ずつ。

内湾 恵みのうみ

内湾は波が静かで魚介類の養殖に適しています。この水槽はマガキの本養殖棚を表したもので、ある程度育ったマガキを20~30cm程度間を開けて縄に付けたものです。カキは松島湾などで養殖される宮城の名産ですから、これは宮城の水族館ならではの展示ですね。

今回の旅行ではカキを食べ損ねましたが…

マアナゴ。なぜこんなに密集してみずから筒に詰めこまれていくんでしょう…。前回の宮城訪問では松島で穴子丼を食べたなぁ…今回の旅行では穴子も食べ損なったんですが。ってどうしても思考が食べる方にいってしまいます。

アマモ 海のゆりかご

海藻の一種であるアマモ。アマモの繁る海は、魚たちの産卵・繁殖の場となったり、小型生物の隠れ家となったりしています。そんな海を表すコーナー。

この水槽ではシャコが展示されています。寿司ネタで見るものより大ぶり。ところでシャコってエビの一種なのかと思っていたんですが、エビとカニの関係より、むしろエビとシャコの方が遠い種らしいです。

深海 未知の海

ダイオウグソクムシ。しばらく見ていましたがピクリとも動きません。照明が赤いのは、深海生物は赤い光をあまり感じない(本来深海には赤い光は届かないので、深海生物には赤い光が見える能力が必要ない)と考えられるため、刺激を与えずに済むからだそうです。

広瀬川 海のみなもと 山・里・川

広瀬川は、源流から河口までずっと仙台市内を流れています。その広瀬川の上流・中流・下流各所で生きる生物に関する展示コーナーです。写真は下流部分かな。コイなどやや大型の魚たちです。

魚だけではなく、川の周辺に生きるリスなどの展示もありました。

2F

2階の展示は、『世界のうみ』として世界中の様々な地域の生き物が展示されています。

オセアニア

オセアニア』コーナー。濃い青のナンヨウハギ、赤いアカネハナゴイ、黄色のネッタイスズメダイ、オレンジのクマノミなど色鮮やかな魚がたくさん。

ヨーロッパ

『ヨーロッパ』コーナーの目玉は、このバイカルアザラシでしょう。世界で唯一の淡水のみに棲むアザラシです。そして仙台うみの杜水族館は、東北で唯一のバイカルアザラシを展示している水族館です。

チョウザメ。キャビアの親として有名な魚ですね。

アフリカ

カワウソの中では大型の種・ツメナシカワウソは、東北地方では仙台うみの杜水族館でしかみられません。

アメリカ

体色がパンダのような白黒2色のシロワケイルカは希少種で、現在は仙台うみの杜水族館と鳥羽水族館(三重県)の2カ所でしか観ることが出来ません。

スポッテッドガーなど。ガーとは北米に生息する淡水魚です。かなり大潟の魚で、細長い口先が特徴です。白亜紀ころからほとんど姿が変化していない、生きた化石のような種なのだそうです。

ブラジルカイマン。アリゲーター科、世界で2番目に小さいワニだそうです。

ヤドクガエル。ほとんどの個体が黄色なんですが、中に一匹だけ青緑色が。

アジア

アオウミガメ。ちょっと水槽が狭い気が。

モヨウモンガラドウシというウミヘビの一種。

お馴染みチンアナゴニシキアナゴ

クラゲのいやし

『クラゲのいやし』コーナーのミズクラゲ。

海獣ひろば

最後はフンボルトペンギン。やオタリアなど。飼育展示室から外に出しての『ふれあい体験』もあるそうです。

まとめとデータ

前回仙台旅行時に訪れたマリンピア松島水族館の後継施設ということですが、施設の印象はかなり違いました。牡蠣養殖の解説のような地方独自の内容や、希少な展示であるシロワケイルカやバイカルアザラシなど、見所の多い水族館でした。

Webサイト仙台うみの杜水族館公式サイト
地図GoogleMap
アクセスJR仙石線 中野栄駅より 徒歩15分
または
中野栄駅よりミヤコーバス『仙台うみの杜水族館』行きに乗車(160円/7分)
バス時刻表はこちら
開館時間10:00~17:00(季節によって変動あり)
休館日なし
入場料大人2,400円、中高生1,700円、小学生1,200円、幼児700円、65歳以上1,800円
備考車椅子貸し出し、多目的トイレ、オストメイト対応トイレあり

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