今日から3日間の予定で福島県内を巡ります。初日の見学地は、東北地方最大の水族館・ふくしま海洋科学館、通称 アクアマンふくしま です。
わくわく里山・縄文の里
最初のコーナーは『わくわく里山・縄文の里』。本館に入る前の長い通路のような場所で、『人と自然のバランスのとれた縄文時代の自然環境を再現』という主旨だそうです。
展示されているのは、写真のアカネズミ他、ほとんどが陸の生物です。ここ水族館じゃないのか。
カーブを描く通路に囲まれた中庭のような場所が『縄文の里』なんでしょうか。通路の窓から見るだけで見学者は立ち入れないようです。
そしてなぜか、ところどころにこんなオブジェが。
さっきの鹿の頭蓋骨はまだ縄文っぽいのですが、さすがにロボットはおかしいだろ…。
いやこれ弓を持った縄文人なのかな…?
最後は大きめの水槽でユーラシアカワウソでした。
本館
1階・海・生命の進化
いよいよ本館へ。まずは1階『海・生命の進化』。古代の種の姿をとどめてる生物についての解説です。
まずは棘皮動物。古生代オルドビス紀の生物・ウミユリの子孫であるトリノアシです。
軟体動物の代表として、テラマチオキナエビス(ラテン語かなにかの名前かと思ったら、寺町翁戎という完全日本語名だそうな)。巨大なカタツムリのように見えますが、貝殻の形状が原始的な貝類の特徴を残しているのだそうです。
こちらは古代の代表的な節足動物の三葉虫。絶滅してしまっているので化石の展示です。
硬骨魚類の中では最古の種といわれているチョウザメ。キャビアの親。
貴重なシーラカンスの標本も2体あります。シーラカンスは捕獲・輸入・展示に厳しい制限があるため、今後見られる水族館が増えることはあまり期待できません。
シーラカンスもう1体。大きな切れ込みがあるのは、組織サンプルでも取ったのでしょうか?
4階・ふくしまの川と沿岸
次は直通エスカレータで一気に4階まで上って、『ふくしまの川と沿岸』。
川の上流から下流へ辿っていくように魚が展示されています。これは上流の…ヤマメかな。
水棲昆虫の展示もありました。ゲンゴロウなんて本物は久しぶりに見ました。
たくさんいるグレーの魚がニゴイ、何匹かみえるピンク色の横縞模様の魚がオイカワです(多分)。
4階・北の海獣・海鳥
続いて『北の海の海獣・海鳥』。目を引くのはトド。巨体をくねらせて泳ぐ水槽の前には人だかりができています。
こちらはエトピリカ。水中に飛び込んでは猛スピードで泳ぐ姿が見られます。見応えはあるのですが写真を撮ろうとすると速すぎてピントが合わん。
3階・オセアニック・ガレリア
続いて本館3階『オセアニック・ガレリア』。生きている生物の展示ではなく、アクアマリンふくしまが取り組んでいる研究や活動、海に関連する文化の紹介など。写真は捕鯨文化の紹介コーナーで、ミンククジラの骨格標本が展示されています。体長は9m、近くで見ると迫力の大きさです。
『漁場から食卓まで』と題して、水産資源に関する展示。
3階・東南アジアの水辺
引き続き本館3階、『熱帯アジアの水辺』。アジアの淡水魚の代表としてアジアアロワナ。水面からジャンプして空中を飛んでいる虫まで捕まえて食べるという行動派です。
魚ではなくマングローブそのものの紹介のようです。
2階・サンゴ礁の海
本館2階『サンゴ礁の海』。大水槽にカラフルなサンゴと魚。
キンメモドキの群が大きな魚のような姿になっています。見ていた見学者はみな同じ感想だったようで、あちこちから『スイミーだ…』とつぶやくような声が聞こえてきました。
なにが笑ったって、大水槽に向かいあうように寿司屋があるんですよ。寿司屋のカウンターっぽい飾り、じゃなくて、土日はホントに寿司屋として営業してるんだそうですよ。
2階・親潮アイスボックス
本館2階『親潮アイスボックス』。こちらはオホーツク海の生物が見られます。魚以外の水生生物が多かったな。写真はベニオオウミグモ。形は不気味なのにやたらと色は鮮やかでキレイ。
このオシロイイバラモエビは、北海道ではゴジラエビとも呼ばれ、食べると美味しいらしいです。
1階・企画展示室
特設展示コーナーで、絵本のスイミーの特集をやっていました。うん、さっき本物見た。
というわけで本館見学終了。
入るときは気が急いてちゃんと見ていなかったのですが(苦笑)、本館は全体がガラスのドームに覆われた未来的な外観の建物です。
金魚館
すっかり日が傾いています。閉館まであと15分、というところで別館『金魚館』へ。
江戸錦。もうこうなるとキレイなんだかよくわかりません。身体はやたらとデカいです。体長20cmくらいあるかな。金魚ってこんなにデカかったっけ。
玉黄金。こちらは模様はシンプル…というか単色ですが、金色にも見える姿はなかなか見応えがあります。そしてこれもデカい。
まとめとデータ
東北地方最大級の大規模水族館だけあって見所が多く、閉館ギリギリまで粘ってしまいました。
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