知床五湖!!(三湖・四湖・五湖)

林の中をさらに進んで三湖へ。
知床五湖・3湖.jpg
このあたりまでくると観光客の数も減り、森の中の秘密の湖といった趣になってきます。
周囲を完全に木に囲まれ、とても静か…


…って、ちょっと待て。
『観光客の数も減り』
ってなんだよ。
周りにたくさん人がいる前提で奥に進んできたんだよ!
人が減っちゃいけないんだよ減っちゃ!
一人になっちまったじゃねーか!
さっき二湖で僕の近くにいた団体さんは?!
あの場所はすでにショートカットコースとの分岐点より奥に進んだ位置だったはず…
…引き返したのか?!
※コース逆行はルール違反
って、しょうがない。
熊には遭わないことを祈って、鈴を打ち鳴らしながら行こう…。
僕のペースだと先行している集団に追いつくかもしれない。
知床五湖・クマゲラ食痕?.jpg
木に穴が開いているのは…クマゲラがあけたものでしょうか。
鳥の姿は見えませんでしたが。
知床五湖・3湖近くの水路.jpg
まだ三湖沿い。
三湖につながる水路がありました。
ところどころに湖同士を結ぶこのような水路があり、水芭蕉の群生地になっています。
…まぁ今は花の季節をだいぶ過ぎているのですが。
知床五湖・3湖2.jpg
遊歩道は三湖の周りをぐるっと3/4周します。
しばらくは三湖の眺めを楽しみながら…。
ところどころにはこのように三湖全体を見渡せるポイントもあります。
知床五湖・クマの爪痕?.jpg
と、ふと遊歩道すぐ脇に木を見ると、このような傷のあるものが何本か…
…これ、もしかしてヒグマの爪痕でしょうか…?ガクブル
短くて斜めになっているのが前足の爪で、
垂直なものが後足のものだ…と聞いたことがあるような…
って暢気に構えている場合じゃない。
やっぱりクマいるんだ…。
う、うん、熊よけに歌でも歌っていこう!
ここは童心にかえって…
  ♪ ある日~森の中~
        熊さんに~ 
アッ
…出遭っちゃいけないから歌ってるんだろうが!
人の気配のない知床原生林の中、素でセルフボケしてツッこむ中年男…
本人、実はけっこう真剣です…orz
知床五湖・散策道.jpg
散策道はこんな感じ。
湖のごく近くは木の板が敷かれていますし、
斜面はこのように階段になっているので歩くのに不自由はありません。
アップダウンもそれほどきつくはないので、並の体力があれば一周できると思います。
知床五湖・4湖.jpg
四湖。
遊歩道は長方形をした四湖の短辺をかすっていくだけなので、
全景を見られるポイントがなかなかありません。
でも木の間から見る湖も雰囲気があります。
知床五湖・5湖.jpg
一番小さい五湖。
遊歩道の脇道のような場所から五湖全体を見られます。
このあたりでようやく他の観光客数名を発見。
でもそれぞれ一人で来ている人たちのようで、
みな装備(トレッキング装備や撮影器具)は僕より立派なのですが、
誰一人として熊よけ鈴やラジオなどの『音の出る物』を持っていません。
そればかりか、撮影が終わるとさっさと・黙々と歩いて行ってしまいました。
まぁ、心配するほど熊と遭遇する確率は高くないのでしょうが…
彼らには、ウルサイほど鈴を鳴らしている僕の姿は滑稽に見えたのかもしれませんが…
うーん、変に<慣れる>と危ないな、と思ってしまいました。
~~
五湖を通り過ぎて、あとはレストハウスの方まで戻るだけの帰り道。
知床五湖・原生林.jpg
周囲はこんな感じ。
遊歩道以外は腰丈以上の深さの草が繁り…って腰丈を超えたら『草』という感じではないかな。
とにかくそれなりの装備がないと入っていけない感じ。いや遊歩道を外れて踏み入ってはいけないんですが。
で…
突然、ほんの数mしか離れていないあたりでガサガサという音。
高さ1mほどの草に覆われたあたりで、なにか大型の動物が動いたような…
まさか!
ついに遭遇した?!
と、ヒヤリとしましたが…
知床五湖・鹿2.jpg
鹿でした。
知床五湖・鹿3.jpg
一湖近くで見たときと同じく、
人間を恐がりもせずにゆっくりと木の葉を食べています。
つーかむしろ怖がっていたのは僕の方かも…。
知床五湖・センサー.jpg
遊歩道出口脇には、このようなセンサーがありました。
入った人数と出た人数をカウントしているのだそうです。
~~
無事コース一周。
僕の足で1時間ほどでした。
案内パンフレットによると普通の人の足で90分くらいだということです。
来年度からはルールが変更され、時期によって通れるコースが変わり、引率者が必要だったり入場手続きが必要になったりするそうです。

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