東京藝大スーパークローン文化財展

ヨコハマトリエンナーレを観たあと、まだ時間に余裕があったので、横浜そごう内のそごう美術館にて開催中の東京藝大スーパークローン文化財展に行ってきました。オリジナルが失われ写真しか残っていない文化財や、壁画のような移動展示ができない文化財を、様々な技術を駆使して復元するというプロジェクトの成果物の展示のようです。

アフガニスタン北部、アイ・ハスム遺跡で発見されたゼウス神像の左足(写真右)から、両足と胴体を想定復元したものだそうです。

バーミヤン東大仏天井壁画天翔る太陽神。巨大な壁画のため一部分のみの展示です。中央に描かれているのはゾロアスター教の太陽神ミスラと言われています。
オリジナルはタリバンによって破壊されてしまったそうです。

東大仏全体の模型。天井壁画は頭の上の部分に描かれていました。

ウズベキスタンのワラフシャ遺跡壁画。狩猟の場面で、象にまたがる象使いが描かれています。

タジキスタンのペンジケント遺跡発掘区VI広間1の壁画。ハープを奏でる女性と弓矢や槍で戦う人々という、一見ちぐはぐなものが描かれています。そのため元は別の壁画だったのではないかとも考えられたこともあるそうです。

中国のキジル石窟第212窟で発見されたシュローナコーティカルナ。仏弟子の物語を描いたものだそうです。

1つ前のシュローナコーティカルナと同じくキジル石窟第212窟にあったマイトラカニヤカ。こちらは焼失してしまったそうです。

中国、敦煌莫高窟第57窟の再現。3面が再現されています。たとえ完全な状態で現地に残っていたとしても敦煌まで実際に見に行くのは難しいので、一部でもこのように再現され観ることができるのはありがたいですね。

法隆寺の釈迦三尊像。これはオリジナルも現存していますが、複製の作成によって間近でみられるようになりました。近くには無塗装の試作品も展示されています。

写真は撮っていませんが復元過程についても詳しく解説されており、成果物と合わせて非常に興味深く見学しました。

東京藝術大学スーパークローン文化財展

※本展示会は予約不要です。ただし来場者が多い場合は入場制限が行われるのかもしれません。

Webスーパークローン文化財展公式
会場そごう美術館(そごう横浜店6F)
アクセスJR横浜駅より徒歩5分
開催期間2020.08.01~2020.08.31
開場時間10:00~20:00(入場は閉館30分前まで)
休館日そごう横浜店の休業日
入場料500円(ミレニアム/クラブオンカードがあると300円)
見学所要時間30分~

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