【河内長野】からいったん【新今宮】に向かい、JRに乗り換えて【法隆寺】まで移動。
無駄に大回りをしているような気がしますが実はこれが最短経路。
今回は見たいと思っていた場所があちこちバラバラなため移動時間が長くかかってしまいます。
法隆寺駅からさらにバスで法隆寺山門前へ…
でもすぐに法隆寺には入らず、先に近くにある藤ノ木古墳を見に行きました。
法隆寺西門からさらに西へ。
普通の住宅地の中を300mほど進んだところに藤ノ木古墳はあります。
直径40m、高さ7.6mの円墳。
もともとはもう少し大きく、直径50m近かったといわれています。
現在は古墳の周囲が公園として整備され、解説プレートなどが設置されています。
藤ノ木古墳には横穴式の石室があります。
この写真の場所が入口です。
もちろん金属製の扉で塞がれ、中に入ることは出来ません。
が…
扉には覗き窓があり、人が近づくと自動的に石室の照明が一定時間点灯するしくみになっています。
10数mの通路の先に、薄いオレンジ色の石棺が浮かび上がって見えています。
藤ノ木古墳は幸いにも盗掘にあっておらず、石棺の中には2人分の人骨とおびただしい量の副葬品が残っていました。
立派な副葬品の数々から、埋葬者は支配階級の一族(ただし大王ではない)と推定され、
穴穂部皇子(聖徳太子の叔父)と宅部皇子(宣化天皇の皇子)という説が有力なのだそうです。
出土品は国宝に指定され、【奈良県立橿原考古学研究所附属博物館】で展示されています。
また、一部の出土品のレプリカはここから近い【斑鳩文化財センター】で見られます。
例によって(苦笑)僕以外の見学者はほとんどいませんでした。
法隆寺参拝をされる方はほんのちょっとだけ足を伸ばしてみてはいかがでしょう?
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【藤ノ木古墳】
JR法隆寺駅より法隆寺門前ゆきバス利用、終点下車、徒歩5分
見学自由(ただし石室照明点灯は9~19時)