北野異人館街/英国館 その2

2階

英国館2階には、シャーロック・ホームズ関連の展示があります。階段を上ってすぐの2階廊下、この写真に写っている範囲だけでもシャーロック・ホームズ関係のいろいろな仕掛けがあるのですが、判るかな…?

すぐに気付くのが、初期方向正面にある『221b』と書かれた扉です。ドアの前には『BAKER STREET W1 CITY OF WESTMINSTER』と書かれた札も置かれています。
ベイカー街221bといえば、シャーロック・ホームズの部屋の住所として有名です。ちなみに『b』はラテン語の『bis(=第2の)』の略で、『221b』は『221番地の増築部分』を表しているそうです。また札の『W1』は日本の郵便番号に相当する記号らしいです。

扉横の呼び出しボタンを押すと、中からホームズ?の声が聞こえてくるというギミックつきです。

初期方向左手には小道具が収められたケースがあります。左半分はホームズの七つ道具ですね。トレードマークともいえるディアストーカー(鹿射ち帽)をはじめ、巻き尺、パイプ、双眼鏡、拳銃、懐中時計、ルーペ、もう1つは手錠でしょうか。
右半分には、乗馬鞭、注射器(モルヒネ用でしょうか)、葉巻、マッチ、新聞、赤い本は表紙に『The Practical HandBook of Bee Culture (=実用養蜂便覧)』と書かれています。『最後の挨拶』の中でホームズ自身の著作として言及されている本でしょう。いちばん手前の紙片は『踊る人形』に登場した暗号ですね。

もう1つ。
VR写真初期方向から背後を振り返ると『RED-HEADED LEAGUE(=赤毛連盟)』と書かれた扉があります。

中を覗くと、小さな机に向かっている赤毛の人物の後ろ姿が見えます。『赤毛連盟』という短篇の中に登場した、『週4ポンドの報酬』と引き替えに『毎日4時間、百科事典を書き写す』という不毛な作業を延々と続けていた男ですね。
※この時代の1ポンドは現在日本でいえば25,000円くらいだそうです。。

他にも作品の場面などを再現したものがこの通路部分だけでほかに2つ、他の部屋にもあります。ネタバレは別記事に。

客間(Guest room)/ホームズの部屋

図面では『客間』ですが、『シャーロック・ホームズの部屋』として展示されています。これは2007年の築後100周年を記念して作られたもので、『日本シャーロック・ホームズ・倶楽部』の助言によって『マスグレーブ家の儀式書』での記述に基づいて再現されているそうです。非常に細かいところまで作り込まれています。
ごちゃごちゃと小物が多く配置されていて、詳しい人が探せば他にもいろいろな作品に因んだものが見つかると思います。

VR写真では裏側になって見えないのですが、次の居間との間に置かれた棚にもホームズ関係の小物がたくさん並んでいます。

居間(Living room)

居間は、食事のテーブルセッティングになっていました。
肖像画・暖炉・鹿の頭部の剥製など、昔の欧米のテレビドラマや洋画で観た『裕福な家の部屋』そのままです。家具・調度品はどれも高級そう。
この部屋ではシャーロック・ホームズ関係のものは見つけられなかったのですが、詳しい人が見ればあるのかな…。この部屋を『ミス・マープルの部屋』と言ってる人もいるのですが、公式にそういう設定で装飾しているわけではないようです。

ここにもホームズ衣装(インヴァネスケープとディアストーカー)があります。自由に着て記念写真を撮れるようです。

寝室(Bed room)

寝室。中央には天蓋つきの豪華なベッド、部屋の角には暖炉があります。他の部屋に較べると家具や調度品が少なくゆったりした印象です。というか他の部屋がごちゃごちゃいろいろ置きすぎで、観る分には華やかですが実際に生活するには不便そうです。

寝室といいながら窓辺にはアフタヌーンティの用意があります。イギリス式の『お茶の時間』の解説も書かれていました。一日に何回お茶の時間があるのやら…。

浴室(Bath room)

浴室。部屋の広さの割にバスタブが小さいんですね。しかもなぜか大量のコルクとワインボトルが…??


次は庭へ出てみます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました