旧真田邸

つぎは宝物館のすぐ近く、【旧真田邸】へ。
このエリアは【真田公園】というようです。


旧真田邸は松代9代藩主真田幸教の母・貞松院のために建てられたものですが、後に藩主の隠居所となり明治維新後は真田家の別宅として使用されました。
御殿をはじめ蔵や庭園まで当時の大名屋敷の形がよく残っている貴重な建物として国の指定史跡になっています。
真田邸・式台.jpg
【式台】
立派な表玄関です。
全体の形がよくわからないので、
『立入禁止』と書いていない限りとにかくどんどん廊下を進んでいくことにします。
真田邸・御持仏の間.jpg
【御持仏の間】
正面の戸の開いている棚のような部分は現在は空っぽですが、
かつては位牌が安置されていたと考えられています。
右手が明るくなっていますが、そちらは小さな中庭です。
真田邸・御化粧の間.jpg
【御化粧の間】
藩主の家族の女性のための部屋です。
小振りな違い棚などいろいろオシャレな設計です。
御殿の一番奧の方にあります。
壁紙や襖の柄は当時の物なのでしょうか?
真田邸・湯殿.jpg
【湯殿】
左側の土間の部分に湯船が置かれていたそうです。
右側は洗い場なのでしょうか?
床板に傾斜が着いているのは排水を考えたのでしょう。
真田邸・庭園.jpg
【水心秋月亭】と名付けられた庭園。
池の水は松代城三の堀に流れ出ていたそうです。
【表座敷】から全体が見渡せます。
真田邸・御寝所.jpg
【御寝所】
読んで字の如く藩主の寝室。
四方はすべて襖で、床の間や違い棚などの構造はありません。
真田邸・御寝所天井.jpg
が、天井まで花鳥の柄の唐紙が。
この紙は当時のままだそうです。
真田邸・杉戸.jpg
廊下なのですが、手前と奧側とで襖の柄が違っています。
手前がパブリックスペース、奧側がプライベートスペースという性格の違う空間だったそうです。
よく見るとその間には扉をつけられる溝があります。
ここは障子や襖ではなく、杉の扉(杉戸には境界という意味がある)があったそうです。
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旧真田邸の中は、かなり自由に歩き回って見学することができます。
僕が行ったときはほとんど人がいなかったのでゆっくりじっくり見られました。
…まぁ、基本的に残っているのは部屋だけで、家具調度や武具・道具などの展示はないので地味な印象ですが…。
【旧真田邸】
http://www.sanadahoumotsukan.com/facilities/facility.php?n=2
長野県長野市松代町松代1
長野駅より松代行きバス利用、松代駅より徒歩5分
開館時間:9:00-17:00(最終入場16:30)
入場料:一般200円、小中学生80円(宝物館・文武学校との共通券500円あり)

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