特撮オペラ!

今日は仕事が14:30で上がりだったので、新宿バルト9まで【電人ザボーガー】を観に行きました。
【電人ザボーガー】は僕が子供のころのテレビ特撮ヒーロー。
放送は1年以上続いたのですが、仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズと違っていまに続く後継作品がないためか、いまとなっては知名度が高いとはいえないでしょう。
なのになぜ突然映画化?と思ったのですが、主人公が変身せずにカンフーアクションで闘いザボーガーは主人公の乗るバイクが変形したロボット…という独特の設定がカルト的な人気に繋がっていたようで、映画業界人にも隠れファンが多かったようです。
どんな劇場映画になっているかと思って見にいってみれば…


正直、ツッコミどころだらけ。
まず前半、CGを使って、低予算なTVシリーズとまったく同じ事をやってます。
敵組織、Σ団の一般戦闘員の主武装は相変わらず鉄パイプ。
Σ幹部はひたすら胡散臭い奴ら。手にドリルがついてる奴、目がピンポン球になってる奴、ラーメン屋のオヤジみたいな奴、わざとらしく眼帯してる奴…。実はこれ、TV版第2~3話に登場した幹部たちとほぼ同じコスチュームなんですよね。
ΣロボットもTVシリーズで登場したものを踏まえたデザイン。バカっぽいしダサイ。
主人公はアツい。というか暑苦しい。恥ずかしげもなく『正義』を連呼する。
でもそれがいい。
OP・ED他、音楽がほぼ旧作のままだったのもよかった。
Σ女幹部ミスボーグの露出度が増えて、胸からミサイルが飛び出す設定が追加(笑)…この監督は別作品でも胸にドリルがついた女戦士を登場させていたし、露出度の高いねーちゃんが戦う設定が好きなんだろうなぁ…。
にしてもいちいちセクシーポーズをとらないと発射できない仕様なのか、あのミサイル…。
後半はTV版のストーリーから離れ、25年後の世界へ。中年になった大門は糖尿病を患ってインシュリン注射。軽蔑していたはずの議員に運転手として雇われて媚びを売り、それすら失業して職安へ。そんな彼の前に再び現れたΣ団!というわけで、さらにツッコミどころだらけな内容に。
まぁこれはツッコミながら見るのが楽しいように作ってあるのでしょうが。
つーわけで、
いやー、面白かった!
…でも万人にオススメできるわけではありません(笑
この作品、僕の世代ホイホイです。
間違って子供を連れて行くと、
『おとーさん、あのお姉さんなにやってるの?』
『どうしてあのオジサン服脱いじゃったの?』
とかなんとか訊かれてオタオタする羽目になります(?)
いやそんなに露骨なエロシーンはないんですが。
最後のスタッフクレジットでTV版の映像が使われていたのもよかった。
TV版を知らない人でも『これが劇場版ではああなったのか…』と全部判って楽しいはず。
そういえば旧作主演の山口暁さんって、まだ若いうちに亡くなってしまったんですよね…。
TV版で中野刑事として準レギュラーで出演していたきくち英一さんが劇場版のラストシーンでちょっとだけ登場するのですが、もしご存命なら山口さんもきっと出演してTV版からのファンを喜ばせてくれたのでしょうね…。

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