原鉄道模型博物館

2日続けて鉄道ネタです。パシフィコ横浜の世界鉄道博が期待を遙かに下回るショボさだったので、今度は横浜駅近くの原鉄道模型博物館へ行ってきました。床面積ははるかに小さいのに展示はこちらの方が充実していて見応えがあります。鉄道模型が見たい方はパシフィコよりこちらへ行くことをオススメします。

展示されている模型は1番ゲージという鉄道模型規格の中では非常に大型のものが中心。レールの間隔が45mmもあります。日本で一般的に売られている鉄道模型はNゲージといってレールの間隔9mm。寸法で5倍、車両の容積でいえば100倍以上の大きさです。その大きさを活かし、内部・細部まで作り込まれ、見えない同流区部の構造等も可能な限り実車に近づけて製作された重厚な模型には見応えがあります。

原鉄道模型博物館には新規オープン直後にも行ったことがあるのですが、最初は展示品撮影禁止だったのが昨年から全面的に撮影解禁になったということで、写真を撮りまくってきました。

原鉄道模型博物館はこのビルノ2F。横浜そごう前から帷子川を渡ってすぐです。JR利用なら横浜駅、パシフィコの鉄道博とハシゴするならみなとみらい線の新高島駅が最寄りです。

第1展示室

第1展示室。原鉄道模型博物館は原信太郎氏が製作・収集した模型コレクションを公開する施設。最初の展示はごく初期のコレクションのようです。

箱根登山鉄道最初期の車両。細部まで凝った作りです。

オリエント急行初期の食堂車
オリエント急行の模型は屋根が取り外されていて中を見られるようになっています。
映画『オリエント急行殺人事件』でエルキュール・ポワロが最後になぞ解きをしたのはこの車両でしたっけ。

第2展示室

第2展示室
多数の模型と、動画の視聴が出来ます。

車体番号4126って伊東の方に行きそうですが(若い人は判らんだろうな)、サザンパシフィック鉄道のAC6という型だそうです。
蒸気機関車なんですが、運転台が車両前端にあるという非常に変わった形。トンネルが多い地形のため、運転手が窒息しないようこのような形状にしたのだそうです。ー

SF映画に出てきそうな未来的なデザインに見えますが実は1934年登場の実在のディーゼル機関車パイオニア・ゼファー
南海電鉄の鉄仮面特急とちょっと似ているかな…。

宮崎アニメに登場しそうなこの機関車はドイツの05型蒸気機関車

第3展示室

第3展示室
原信太郎氏のカメラなどが展示されています。

ヴァッパータールの懸垂電車模型。20世紀初頭に作られたもので、電動式で動くそうです。ただ残念ながら動かすデモンストレーションは行われていません。動かせばそれだけ摩耗してしまうので仕方ないのですが…動画にとって上映でもしてくれたらなぁ、と思います。

企画展示室

企画展示室
いまは海外の鉄道関連コレクション(看板だの標識だの)が展示されています。鉄ヲタがよだれを垂らしそうです。

ドイツの町をイメージしたZゲージ(レール間隔6mmの小型模型)のジオラマだそうです。毎正時に動かして見せてくれます。

圧巻の巨大ジオラマ

そして展示終盤、圧巻はこの巨大鉄道ジオラマです。
パシフィコのものはサイズが大きいものの単にレールを敷いただけの単純なものでしたが、こちらは町並の細部まで作り込まれているので観ていて面白いです。

中心街っぽいのはこのあたり。

山岳部にはトンネルもあります。

市外地を走り抜ける車両。
一部の車両には小型カメラが内蔵されていて、電車の運転手視点での画像も見られます。

いまではほとんど見られない扇形格納庫。

見学者から見て一番奥にはネッシーが!

こちらは出口近くにある小振りなジオラマですが、横浜を模しているのが面白いです。
写真のあたりは中華街と港の見える丘公園のイメージ。

桜木町駅と横浜三塔(県庁、税関、開校記念会館)ですね。

この手前のあたりは昔の横浜の風景、右端に見えるのが初代横浜駅だそうです。

昔の馬車道周辺。左奥のドームのある建物は横浜正金銀行本店。いまは神奈川県立歴史博物館になっている建物ですね。
写真は昔の風景なのでセピア色に加工したのではなく、写真を撮ろうとしたとき『夕方になった』演出で照明が変わったのです。

まとめとデータ

展示されている模型は紹介したものの何倍もあります。ジオラマも隅から隅まで見ているといくらでも時間を過ごせてしまいます。鉄道好き・模型好きにはオススメの博物館です。

Webサイト原鉄道模型博物館
開館時間10:00~17:00
休館日毎週火曜(祝日の場合は翌日に振替)
入館料1,000円
アクセスJR横浜駅より徒歩5分
みなとみらい線新高島駅より徒歩2分

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