象山神社から歩いて数分。
象山記念館に到着。
佐久間象山に関する展示があります。
ここで改めて佐久間象山について…
佐久間象山は江戸時代末期、文化8年(1811年)生まれの松代藩士。
朱子学・兵学を学び後に西洋の学問全般にも興味を持った秀才です。
門弟には吉田松陰がいますが、松陰の密航未遂事件で連座して入獄・蟄居を命ぜられ、
後に一橋慶喜に招かれて上洛したものの尊王攘夷派に暗殺されるという波乱の生涯を送った人。
そして『日本で始めて電気による通信を行った』人物でもあります。
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1階は象山の生涯について。
年表や遺品などの展示があります。
ええと…有能な人物にはよくあることですが、なかなかアクの強い人だったようですね…。
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面白いのは2階。
まず象山の生涯を紹介したアニメーションを視聴。
象山が使った/作った様々な機械類の展示。
通信実験に用いた『指示型通信機』の模型(当時のものが現存しているわけではありません)。
送信側でダイヤルを使って文字を選択すると、受信側の針も同じ文字を指すというしくみ。
これを用い、松代町内にある自宅~70m離れた鐘楼との間で通信を成功させたとのこと。
次に自作のカメラ。
そのカメラで撮影したセルフポートレイト。
その他、望遠鏡だの電気治療器だの地震警報機だの…
なんといろいろ手を出しているのか…。
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2階の一部は佐久間象山による日本最初の電気通信から現代に至る、通信機器の展示コーナーになっています。
歴代の電話交換機(本当は動くらしい、僕が観に行ったときは調整中?で触れなかった)、
赤電話・黄電話・ピンク電話・黒電話など懐かしい電話機、FAXなどの様々な通信機器がずらり。
ここ松代が日本電気通信の始まりの地なんだ!
と強烈に主張しています。
うーん、いまはものすごく不便な場所だけどね…。
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というわけで、松代観光ではぜひ立ち寄りたいスポットの1つです。