東海大学自然史博物館

海洋科学博物館のつぎは、隣接する自然史博物館へ。

展示室は3階まであります。エスカレーターで3階まで上って、降りながら見学していきます。

3階

脊椎動物の発展

エスカレータを降りてすぐに観られるスクトサウルス。
恐竜が現れる以前の大型爬虫類で、体長は3mほど。

※大型の骨格標本はナンチャッテ3D写真(並行法)にしてみました。クリックで拡大します。

ディメトロドン。
背中の大きな帆が特徴のペルム紀(2億7000万年前)の大型生物。恐竜っぽいですが恐竜ではありません。哺乳類に似た特徴をもつことから哺乳類型爬虫類と呼ばれています。

恐竜の世界

そしてさらに進んで3階のメイン展示室に入ると、眼の前に並ぶ大型恐竜たち!別名『恐竜の博物館』とも呼ばれる自然史博物館の目玉展示でしょう。

おなじみステゴサウルス。
背中に並んでいる板は骨ですが、ディメトロドンの帆と違って背骨とはつながっていません。

これも有名、トリケラトプス。
白亜紀後期(7000万年~6500万年)頃の恐竜で、頭部に3本の角をもつのが特徴。頭の後ろの大きなフリルは、孔雀の羽根と同様、雄が雌にアピールするためのものだったという説もあるとか。

プロバクトロサウルス。
白亜紀前期(1億2000万年~1億1000万年前)の植物食鳥脚類恐竜。カモノハシリュウの祖先だそうです。角などの武器ではなく、身体を覆う鎧でもなく、逃げ足の速さで敵から身を守った種です。

タルボサウルス。
ティラノサウルスに近い種。このフロアに展示されている恐竜の中では肉食はこれだけかな?

エウォプロケファルス。
恐竜より古い時代の爬虫類です。名前の意味は『よく装甲した頭』だそうです。その名の通り全体的にゴツい印象。

2階

2階はエスカレータと階段がフロア中央部の大きな面積を占めているため、回廊をぐるっと一周するように展示が並んでいます。

中生代の海

プレシオサウルス。
中生代、三畳紀末期(約2億年前)~白亜紀末期(約6500万年前)に繁栄した海に住む大型爬虫類、首長竜の一種です。首長竜は恐竜と同時期の爬虫類ですが、厳密には恐竜の中には含まれません。

アンモナイトの化石ですが、大きい!奥に写り込んでいる消火器と較べれば大きさが判るでしょう。

海から生まれた生命/生きている化石

カブトガニ。
約4億年前、古生代のシルル紀からほとんどカブトガニって裏から見ると凹んでいて、表から見る印象より体積が少なそうですね。内蔵はちゃんと入ってるんだろうか、と思ってしまいます。

これも生きている化石として有名なオウムガイ。触手がバラバラにでているとけっこう不気味ですね。

哺乳類の時代

続いて哺乳類のコーナー。まずは2000万年前のゾウの一種、ゴンフォテリウムとプラティベロドン。復元イラストだと現在のゾウほど鼻は長くなかったようです。

鼻が大きく上に反り上がる奇妙な形の頭蓋骨は、エンボロテリウムという奇蹄目の動物。奇蹄目というとサイやウマと同じ分類ですが…サイっぽい感じもします。

哺乳類コーナーの最後は、猿人から旧人・新人へ、頭蓋骨が並んでいます。

氷期の世界

次の部屋は『氷期の世界』として、ウルム氷期(約7万年~1万年前)に生息していた生物の展示が並んでいます。

ケナガマンモス。非常に有名な、数百万年前のゾウの1種ですね。

オオツノシカ。角が2.5mも広がる大型の鹿です。人類が発生した旧石器時代まで生き残っていました。

サーベルタイガー。これは頭蓋骨だけですが、その名の下になった鋭く、異様なほど長い牙はよくわかります。

ステラーカイギュウ。
ステラーカイギュウは体長7m以上にもなる大型の海獣です。18世紀頃に絶滅した種で、完全な全身骨格標本は珍しいそうです。なんというか、骨が異様に太いですね?

1階

1階は静岡県の自然についての展示です。雑木林の中を再現したジオラマが印象的。鹿と熊の他にも、期の表面には多数の昆虫がとまっています。

こちらは川の生態。右から左へ向かって、上流・中流・下流を表現しています。

最後に鉱物の標本がたくさん。

1階は、受付や売店がある分、展示面積は2階よりさらに狭いです。

まとめ

東海大学自然史博物館は、2023年3月末で閉館です。

それほど大きな施設ではないのですが、恐竜や古生物の骨格標本が床面積の限界まで詰めこまれていて、たいへん見応えのある展示でした。これでもう観られなくなってしまうとはとても残念です。

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