【コクリコ坂から】見てきた

今日は映画1000円の日!
というわけで話題の新作【コクリコ坂から】を見てきました。


昭和30年代後半の横浜を舞台に、
高校生の日常の中の、ちょっとした非日常的な出来事
を描いた作品でした。
粗筋だけを書いてもたぶん面白くも何ともありません。
ヒロインの恋愛要素もありますが、それもむしろ部分にすぎず…
これは画面いっぱいに広がるその時代の空気感を楽しむ作品だと思います。
ガスコンロはマッチで火を付けるとか、
洗濯機の脱水はローラーに挟んでやっていたとか、
三輪トラックが走っているとか、
肉屋で買い物をすると紙に包んでくれるとか、
赤電話とか、
茶色い国鉄車両とか、
高校~大学生あたりがやたらと背伸びをした議論をしていたとか、
みんなで合唱とか、
ガリ版刷りの校内新聞とか。
目玉焼きやアジフライやコロッケがやたらと美味しそうだったり。
みんなで壁にペンキを塗るのが楽しそうだったり。
自転車で坂を一気に下っていくのが気持ちよさそうだったり。
カルチェ・ラタンの魔窟ぶりは、かつての学生寮を思い出させる。
ボロい建物の中でサークルの作業をいろいろしたっけな…。
若い人はガリ版なんて知らないよね…僕も中学生の頃には使っていたんだけど。
インターネットも携帯電話もない時代。
庭先に旗を揚げて合図をする少女。
テレビはみんなで正座して視聴。
しっかりものの少女と、不器用な少年の、
現代っ子の基準ならきっと『なにやってんの?』とバカにされるような、
もどかしく甘酸っぱいふれあいとか…。
~~
というわけで、オッサンホイホイのような映画でした。

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