本当はマルドゥック・スクランブルを観に行ったのですが、劇場にあまりに早く着きすぎて(マルドゥック・スクランブルは夜の回しかなかったので…)、ついでに【ガリバー旅行記】を観てきました。
主人公ガリバーを現代ニューヨークの雑誌社に勤めるうだつのあがらない郵便係とし、
片思い相手の美人編集者の気を引こうとバミューダ海域の取材旅行に名乗りを上げたところ
巨大竜巻に飲み込まれて異次元へ迷い込む…という展開に。
以下ネタバレ。
実は子供の頃に呼んだ童話しか知らないので、原作がどういう話なのか知らないのですが…
全体的には童話のガリバーの内容を辿りながらも、
歌と踊りあり、パロディありのコメディorミュージカル?仕立て。
舞台となるリリパット国も、一見『昔のヨーロッパ』風でありながら、
手工業でガリバーが余裕で住める現代的な家は造るわ、
いつの間にか電気照明とスピーカーが実用化しているわ、
海上には王宮から遠隔操作可能な自動防衛システムが配備されているわ、
(敵国ブレフスキュの艦体が帆船で構成されているのに!)
あげくに巨大ロボット(ガリバーより少し身長が高いくらい、ということはリリパット人からみるとガンダムよりデカイ)は作るわ…
なんつーか、世界の設定がメチャクチャです。わざとだろうけど。
…こういうのもスチームパンクといって良いのかな…。
露骨にスター・ウォーズやタイタニックのパクリ…そういう内容をガリバーの人生として劇化して王宮の舞台で上演…したり。BGMまでそのまんま!
つーかガリバー何回死んでるんだよ!
他にもアバターだのジャックバウアーだの、人気作品のネタが次から次へと。
ついでに、緊急事態を知らせる鐘の音のリズム…あれはターミネターなのかな…。
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ガリバーの臆病さのせいでリリパットはブレフスキュに占領され、ガリバー自身は島流しの刑に。霧の奧に隠された巨人の島にたどり着いたガリバーは、そこで小さな女の子…といっても身体はガリバーより遙かに大きいのですが…の、『人形遊び』の人形にさせられてしまいます。
そこで命の危険を感じつつも何もできずにいたガリバーは、決死の覚悟で後を追ってきた小人国の友人からとある驚愕の事実を知らされ、リリパットに戻る決心をします。
※原作の巨人国篇はまったく内容を知らないのですが、それを踏まえた部分があるのかなぁ??
リリパットに戻るのがちょっと簡単すぎ(わずか1カット!)ですが、
その後のガリバーの活躍は…。
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主人公のガリバーは小心者のクセにお調子者。
こういう、後先考えずに口から出任せのホラを吹く奴が身近にいたら正直かなり鬱陶しいと思うのですが、ヒロインの方はまんざらでもなかった様子。
そんなわけで。
ストーリー面では驚くようなことはまったくなく、まぁ安心してみていられる…
というタイプの作品でした。