甲府城 その2

甲府市歴史公園

甲府市歴史公園はJR甲府駅北口から徒歩2~3分程度です。舞鶴城公園からも舞鶴通りの陸橋で線路を渡って徒歩3分程度で移動出来ると思います。

山手渡櫓門

駅側から歴史公園に入ると、まず目にするのが山手やまのてわたりやぐらです。二層に幅7間の櫓をのせた堂々とした門で、後で紹介する山手やまのてとともに山手御門を構成し、甲府城に3つある出入口のうちの1つでした。
甲府城内の他の建築物同様、明治時代に解体されてしまいましたが、絵図などに基づいて平成19年(2007年)に復元されました。
城の表玄関としてふさわしい堂々とした姿に思えますが、実はこちら側が城内側です。

山手渡櫓門の内部は展示室になっており、発掘調査の出土品などが展示されています。
櫓内部は3×7間(5.4×12.6m)の広さがあり、かつてはここを武器蔵として使用していたと考えられています。

これは甲府城ではなく武田氏館跡の発掘調査で発見された馬の骨のレプリカです。
一見して『小さい』という印象です。現在よく見るサラブレッドなどの西洋種が体高(肩の高さ)160~170cmあるのに対して、この骨格は120cm程度なので、実際見慣れたサイズの3/4しかないことになります。ただしこの馬が特別に小さいわけではなく、戦国時代の日本の馬としては標準的な大きさのようです。
骨の状態や埋葬方法から、単なる駄馬ではなく有力武将の馬であった可能性もあるとのことです。

枡形・山手門

山手渡櫓門(左手)と山手門(奥)の間の枡形です。四方の石垣や土塀も復元されています。

山手門、城のいちばん外側の門です。甲府城に入ろうとするときに最初にくぐる門なのですが、山手渡櫓門にくらべて驚くほど小さいです。
このように外側の門を小振りな高麗門とし内側に大型の櫓門を作るというのは、近世城郭では一般的な手法です。

歴史公園の見学はこれで終了です。
実は以前甲府に来たときには歴史公園の存在すら知りませんでした。舞鶴城公園に較べて規模がずっと小さいだけに観光ガイドに載っていないか、扱いが小さいことが多いように思います。

それと、カメラが不調…。

データ

Webサイト歴史公園(甲府市サイト内)
アクセスJR甲府駅北口より徒歩3分
開館時間山手渡櫓門展示室:09:00~17:00
公園は見学随時
定休日山手渡櫓門展示室:月曜
公園は無休
入場料なし

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