波照間島のあちこち

コート盛り

港から集落方面に向かう途中にあるコート盛
江戸時代、琉球王国を付属国としていた島津藩の要請により設置された先島諸島火番盛の1つです。同種のものは先島諸島のあちこちに存在し、このコート盛りを含めて18箇所が国の史跡に指定されています。与那国島にあったダティグチディもその1つ。

石灰岩を積み上げてできた円錐台の構造物で、高さは4mほど。らせん状に階段が作られていて上に上ることができます。

コート盛は海岸から650mほど入ったところにありますが、上に昇ると海まで見えます。コート盛りのある位置は標高35mほどで、この上に立つと目の高さが40mくらいになるから…水平線まで22kmほど。西表島の南岸まで23kmなので条件が良ければ西表島の山などは見えそうです。
かつてはここから海を監視し、来航する船を発見すると狼煙によって周辺の島に知らせていたそうです。

反対側の島中央部の方を見ると、与那国島にくらべて起伏が少なく平坦な地形であることが判ります。自転車で回るのもだいぶ楽です。

波照間集落周辺

集落の中へ入ってきました。
ここは日本でいちばん南にある駐在所です。上に地図が描かれて、波照間島の位置を示しています。台湾まで描かれていますね。

長田御嶽ナータヤマ
波照間出身の有力者、長田大主ナータフージィを祀る御獄(社のようなものでしょうか)。史跡に指定されています。現役の宗教施設でもあるようなので、中には入らず道から写真を撮るだけで。

アカハチ誕生の地
15世紀末の豪族の首領、オヤケアカハチ(遠弥計赤蜂)が生まれたとされる地。アカハチは八重山の首領となり八重山諸島の住民からは支持されていましたが、琉球王国への朝貢を絶ち宮古を攻めようとしたため、1500年にはとうとう琉球王国との間で戦争が勃発(アカハチの乱)。乱の末、アカハチは討ちとられてしまいました。

波照間灯台
灯台は海沿いにあるのが普通ですが、この波照間灯台は島の中央部の畑の中、港から行くと集落を通り抜けたあたりにあります。

かつては日本でもっとも南にある灯台でしたが、現在は沖ノ鳥島に灯台が作られたため、日本最南端灯台ではなくなっていまいました。とはいえ沖ノ鳥島は一般人渡航不可能な無人島のため、自分の目で見られる灯台の中ではもっとも南にあるのには変わりありません。

島南部

波照間島の北西寄りにある港から、島を斜めに突っ切って、南島側に抜けてきました。
そのまま南部を走って日本最南端之地を目指します。
ちなみに北へ向かうと波照間空港があります。現在は定期便がありません。

歩道沿いに植えられている人の背ほどしかない木はアダンといい、パイナップルに似た実をつけるそうです。実は食べられますがパイナップルと違って甘味はまったくないそうです。

島南東部にある星空観測タワー
プラネタリウムと望遠鏡があるのですが、老朽化でプラネタリウムが使えなくなり、昼間は屋上を展望台として使うだけになっているそうです。
この日も営業自体はしていたようなのですが、強風のため屋上閉鎖中との掲示…つまり入場料を払って中に入る意味がまったくなさそうなので、玄関前でジュースを買っただけで終了。

データ

コート盛

地図GoogleMap
見学時間見学随時
入場料なし

長田御獄

地図GoogleMap
見学時間見学随時
入場料無料

アカハチ誕生の地

地図GoogleMap
見学時間見学随時
入場料無料

波照間灯台

地図GoogleMap
見学時間見学随時(外観のみ)
入場料中には入れません

星空観測タワー

URL施設の公式サイト
竹富町観光協会のサイト
地図GoogleMap
営業時間昼間:10:00~12:00、13:00~17:00
夜間:夏期20:00~22:00、冬期19:00~21:00(開館不定)
定休日月曜
入場料昼間400円、夜間500円
備考プラネタリウムは老朽化のため利用不可
昼間は展望台としての利用のみ
駐車場横にトイレ(開館時間外でも利用可)
入口すぐに飲料自販機あり

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