向羽黒山城 その2

弁天曲輪の近くには二曲輪周辺の地形図があります。これから歩く道は二曲輪の周りをぐるっと回り込むように続いているんですね。

道沿いに見慣れない植物が。地面からまっすぐ人の背ほどまで茎が伸び、葉は下のほうにだけまとめて生え、上の方には緑色の実?が上向きになっているという、なんとも奇妙な姿です。これは姥百合というユリ科の植物だそうです。…いやよく調べたら背が高いし(普通の姥百合は高さ1m程度)、実が多いので大姥百合かな…。

葉が先に枯れてしまうことから(写真でも枯れてますね)、
『葉がない』→『はがない』→『歯がない』→『年寄り』→『姥』
というなんともひどい連想(苦笑)で名前がついたそうです。

御茶屋場曲輪

弁天曲輪からさらに下って御茶屋場曲輪です。ここも休憩所のように整備されています。

この御茶屋場曲輪では、葦名盛氏が茶会を開いていたとか。二曲輪同様、会津若松市街地が一望できます。標高は二曲輪より低いですが、視界を遮る気がない分むしろ広々と視界が開けて見えます。

大堀切

御茶屋場曲輪からさらに下っていくと、車道と垂直に交わる大きな堀切があります。二の丸と三の丸を区切る堀切で、一曲輪ちかくの竪堀のような傾斜はありませんが非常に幅が広く、深さもあります。城内最大規模です。

三曲輪

三曲輪周辺の地形図は、三曲輪入口付近にありました。

三曲輪前には管理棟があります。左手の軽トラックのあたりが三曲輪入口です。

三曲輪は一曲輪・二曲輪にくらべて非常に広いです。全体が緩やかな傾斜、または数段になっていたのでしょうか。

羽黒神社

向羽黒山城は標高408mの岩崎山と標高344mの羽黒山の2つの山で構成されています。一曲輪など城の山上主要部があるのが岩崎山で、もう1つの羽黒山には羽黒神社があります。晴れ間が出てから1時間以上たち、地面の状態もよさそうなので突入することにしました。

まずは一の鳥居。

続いて二の鳥居。この先は急で長い階段が続きます。180段くらいあったかな。

羽黒山神社です。左手には出世稲荷があります。

参拝したあと、しばらく『松風の道』という散策道を通っていきます。

アスレチックコース

松風の道を抜けた(羽黒山から下りた)ところには、なぜかアスレチックコースがありました。試してみるほどの体力も時間も無いので、車道から眺めるだけで。規模は大きく、さまざまな器具が設置されているようでした。

向羽黒山城跡整備資料室

アスレチックコースの前を過ぎると、あとは徒歩5分ほどで麓の向羽黒山城整備資料室、通称『向羽黒ギャラリー』にたどり着きます。

冠木門を模したゲート。続100名城スタンプは奥の建物入り口のすぐ手前、右手に設置されています。開館時間外でも押せるようです。

展示は、向羽黒山城の歴史についてはもちろん、発掘調査や整備作業などについてもかなり詳しく写真パネルが展示されています。上の写真は向羽黒山城の模型です。実際に歩いて来た記憶が新しいうちに頭の中をよく整理しておきます。

この模型は城山全体ではなく、羽黒山が端の方しか含まれていません。資料館があるのは写真右フレーム外(この写真の幅と同じくらい外れたところ)です。一曲輪下でタクシーを降りてからここまで3kmくらいは歩いたことになります。

というわけで、向羽黒山城の見学は終了。帰りはバスで会津若松駅まで戻ることにします。

資料館からバス通りに出てすぐの場所にはインフォメーションセンター(観光案内所)があります。向羽黒山城の御城印はここの受付で購入できます。

この写真を撮影した位置がバス停です。もとは道路のこちら側は会津若松駅から来たバスが停車するバス停だったのですが、バスルートが往復式から循環式に変更されたため、このバス停を出た後で別の道を通って再び会津若松駅まで戻るようになりました。写真では道路の向かい側にもバス停標識がありますが、そちら側にはもうバスが停車しません。じきに撤去されるのかな。

バスは2時間に1本程度なので、利用する場合は要・時刻表確認です。

データ

Webサイト会津美里町公式サイト内、向羽黒山城のページ
会津美里町観光協会による向羽黒山城のページ
地図GoogleMap
アクセス・JR会津若松駅より会津バス本郷循環線に乗車、『インフォーメーションセンター前』下車(乗車40分/530円)、徒歩数分で資料館。資料館より山頂までは距離2.3km、高さ170m
・JR会津本郷駅より資料館まで1.4km
・会津鉄道 南若松駅より資料館まで2.7km
・JR会津若松駅よりタクシーで一曲輪下駐車場まで乗車25分、4500円程度
続100名城スタンプ向羽黒山城整備資料室(向羽黒ギャラリー)入口前
開館時間城址は見学任意(ただし照明設備は一切ないので夜間は不可)
向羽黒ギャラリーは4~12月の土日祝、10:00~14:00のみ開館
休館日向羽黒ギャラリーは上記以外すべて休館(公式サイトのカレンダーを確認のこと)
入場料無料

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