古宮城見学の後、約1km歩いて作手歴史民俗資料館へ。バスで直接行く場合は『作手高里』バス停が最寄りです。
櫓のような外観ですが近代建築の博物館です。周辺に複数の城跡があるのでこのようなデザインにしたのだとか。
入口前には『白鳥神社境内にあった力石』が。若者の力試しや占いに用いられたものだそうです。
…こんなところに転がしておいて良いのだろうか…。
では中へ。
1階
受付では忘れずに続100名城スタンプをゲット。資料館休館中は、古宮城の方からずーっと進んできた道(国道301号線)を、資料館の方に折れずにそのままもう200mくらい進んだ所にある『Yショップ(コンビニ)』で続100名城スタンプが押せるそうです。
1階の展示室全景。右手には自然のジオラマ、左手には昔の民家(茅葺き住宅)の実物大セットがあります。民家セットは中に入れるのでこの写真の印象よりずっと見るものは多いです。
湿地帯ジオラマ。よく見ると動物がいろいろと隠れています。
民家セットの中へ。中心に囲炉裏のある座敷が再現され、写真フレーム外には農機具なども展示されています。
2階へ上る階段には、地域に棲む生物の剥製が多数展示されています。
2階
2階に上がって真っ先に目を引くのがこちら。
錦絵がたくさん。雛飾りのバックに展示する、という使われ方もしたそうです。
錦絵の向かいにはこちら。製菓店から寄贈された道具の数々です。
こちらに並んでいる木の枠のようなものは、落雁の型だそうです。
落雁の主材料、ミジンコっていうんですね初めて知りました。もちろんプランクトンのことではなく、漢字で書くと『微塵子』、モチ米を一度蒸してから乾燥させ、細かい粉末にしたものだそうです。
これは企画展示のようなので、短期間で展示内容が変更されているかもしれません。
こちらは歴史民俗資料館なら必ずと言っていいほど見られる、農機具などの展示です。左手前の大型のノコギリは林業のものでしょうか。
はい、待ってました!2階展示室の奥の方に、古宮城の模型がありました!
現地の案内板とは曲輪の名が異なっているのですが、立体的な地形が判るので歩いて来た記憶と照らし合わせて城の全体像を把握するのにいいです。事前に見られるともっとよかったのですがバスのダイヤがね…資料館開館時刻前後に到着する便があれば良いのですが…。
こちらは古宮城の歴史で触れた奥平氏の居城だった亀山城のジオラマです。亀山城は古宮城から直線距離で1km程度なので、体力に余裕があったら訪れてみてもよかったかも…
奥平氏関係の展示。亀山城主だった奥平氏が武田家から離反して徳川方についたことで『古宮城の戦い』が発生しましたが、その後奥平氏は長篠城主となり、有名な長篠の戦いでは武田軍に城を包囲されながらも織田・徳川連合軍の到着まで防衛に成功しました。この包囲線のとき、武田の包囲網を抜けて徳川方に援軍を要請し、帰路で捉えられて磔にされ処刑された鳥居強右衛門(右上の絵図)は奥平家の家臣でした。
こちらは長篠城包囲戦の後、設楽原で勃発した戦いを描いた長篠合戦図屏風。
※この後、設楽原の合戦場跡も観に行きます。
二階の一番奥には村芝居の展示がありました。
村芝居の小道具や台本など。
僕自身学生時代は舞台の裏方をやっていたので非常に興味引かれます。
まとめとデータ
古宮城からはちょっと離れていますが、ぜひセットで見学したい施設です。
Webサイト | 新城市公式サイト内での紹介ページ |
地図 | GoogleMap |
アクセス | JR飯田線 新城駅ちかく『新城栄町・新城駅口』バス停よりバス作手線に乗車、 『作手高里』下車徒歩2分(乗車40分) ※本数が少ないので時刻表要確認。NAVITIMEで検索できます。 ※バス会社のサイトで時刻表を調べようとしてもNAVITIMEに飛ばされます(笑) |
開館時間 | 10:00~15:00(閉館時刻が早いので注意!) |
休館日 | 火曜(祝日の場合は翌平日振替、夏休み中は開館)、年末年始 |
入場料 | 無料 |
見学所要時間 | 30分~ |
備考 | 駐車場あり? |
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