知覧の食堂【知覧茶屋】

知覧を見学すると何度もその名に触れることになる『特攻の母』鳥濱トメさん。第二次世界大戦中に鳥濱トメさんが営んでいた『富屋食堂』の味を引き継いだ店が、特攻観音バス停近くの 知覧茶屋 です。前回知覧を訪れたときには混雑で知覧茶屋には入れなかったのですが、今回は正午前に行って無事食事することが出来ました。

とんこつと釜飯(セット) 1,650円。とんこつとはラーメンのスープのことではなく、豚肉を甘辛く煮込んだ鹿児島県の郷土料理です。知覧茶屋のものは軟骨つきの肉で、柔らかい豚肉とコリコリした軟骨の対比が面白いです。釜飯は5種類から選べるのですが、今回はかつての富屋食堂でも提供されていたという鳥ゴボウの釜飯を選びました。戦時中の荒れた土地でも育てることができたゴボウと、当時はご馳走であった鶏肉。今の感覚だと素朴な素材ですが、戦時中は特攻隊員たちを喜ばせたのでしょう。特攻平和館や戦争遺構見学の後に、かつて特攻隊員たちが舌鼓を打った釜飯を味わうのもいいのではないでしょうか。

それほど大きな店ではないのですが非常に人気があるようで、正午を過ぎる頃には満席になってしまったようです。早めに行ってよかった…。

なお、釜飯は注文してから炊きあげると言うことで、提供までには時間がかかります。『15分ほど』とメニューには記載されていましたが、僕が行ったときは混雑していたせいかもう少しかかったかな。釜飯を食べたい場合は時間に余裕を持っておいた方がいいでしょう。

特攻おばさんの店 知覧茶屋割烹・小料理 / 南九州市その他)
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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