門司港駅到着。
門司港駅構内には、なぜかレトロな人力車が飾られています。
駅自体もレトロな外見。
大正3年に建てられた、九州で最も古い木造の駅舎で、これ自体が重要文化財に指定されているそうです。
駅前広場には柵も段差もない噴水があります。
子供達の水遊び場になっています。
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最初の予定より1時間早く到着できたので、まず門司港駅に隣接する
【九州鉄道記念館】
を見学しました。
ゲートを入ってすぐの屋外展示場には蒸気機関車2輌をはじめ、九州地方を走っていた車両が8輌。
何輌かの客車は、中に入ってみることができます。
特急『にちりん』に使われていたクハ481。
いかにも昔の特急電車の中、という感じですね。
うーん、懐かしい…などといいながら、僕自身はこの時代の特急電車にはほとんど乗ったことがなく、子供の頃に好きだった『乗り物図鑑』で眺めていただけなのですが…。
この車両は第2次世界大戦の少し前に作られたものですが、なんと僕が生まれた年まで30年以上にわたって使われていたとか。同系車が現存しているのはここだけだそうです。
展示本館は元は九州鉄道本社だった建物。赤レンガ造りの、雰囲気のある建物です。
1階の展示は、、、
明治時代の客車。中に入れます。お尻が痛くなるような固い椅子。
ジオラマ。鉄道系の博物館の定番ですが、ここのはデモ後しばらく観客が操作できます。
運転シミュレータ。やはり人気があります、、、が、見学者の絶対数が少ないので埼玉の鉄道博物館のように1時間待ちということにはなっていませんでした。
2階の展示は、、、
企画展示として、鉄道模型展。実物と写真とで解説。
これらは昔の駅弁です。
弁当の包み紙の絵は、山下清氏など意外に有名な人の手による物もあるんですね。
その他、古い駅の備品・器具、九州を走った鉄道の模型などが多数展示。
懐かしいなぁ、厚紙の切符に鋏。
昔は『改札口』といえば駅員が切符に『鋏』を入れて貰っていたなんて、若い人は知らないのかもしれないので…
『鋏』というのは普通の『ハサミ』ではなく上の写真に写っているペンチのような道具で、駅毎に違う形の小さな切り込みが入れられるように造られたものでした。これで切符の端に切り込みを入れ、それによってどこの駅から乗車したかの証明をしていたわけです。
2階展示室はこんな感じ。
建物の外観はレトロですが、博物館として開館してからはまだ5年。中身はピカピカでキレイです。
さすがに規模は埼玉の鉄道博物館に比べてずっと小さいですね。
この写真に写っているだけで2階の展示室ほぼ全部です。
屋外にはミニ鉄道。
暑さのせいか、誰も乗っていませんでしたが…。
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九州鉄道記念館ゲート近くには、旧門司駅0哩地点の碑がありました。
九州に鉄道が初めて出来たときの基準点がここなんですね。
門司港駅方面に戻る途中にはこんな線路が。
旧港湾線の線路だそうです。門司港駅から和布刈(めかり)地区を通って北岸の工場地帯まで続いている貨物線だったのですが、今は使われていません。踏切も、線路部分には角材が詰められ、遮断機にはカバーが掛けられています。
草ぼうぼうで完全に廃止されているように見えますが、この線路を利用して門司港駅~和布刈公園まで観光列車を走らせるという計画があるそうです。土日および春・夏休み期間のみの運行ですが、1日に28本とかなりの本数が予定されており、実現すれば現在運行している周遊バス以上に使い勝手のいい足になりそうです。
参考→ http://www.retro-mojiko.jp/news096.html
…今回の旅行に間に合ってくれれば、あんなに大変な思いをしなくて済んだのに(後述)。
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【九州鉄道記念館】
http://www.k-rhm.jp/
福岡県北九州市門司区清滝2丁目3番29号
開館時間:9:00~17:00
休館日:第2水曜日、7月は第2水・木曜日
入館料:大人300円、ミニ列車1回300円
#JRの切符を提示すると入館料が2割引になりました。
#期間限定の企画なのか、いつもなのかは判りませんが…。
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