大宮で上越新幹線に乗り換えて北へ。
切符を買うとき、
『新幹線の2階席はもう売り切れなので、1階でいいですか？』
と訊かれ。
そもそも2階車両だということすら知らなかったので別に構わないと答えたのですが。
上越新幹線は高崎あたりから先はほとんどがトンネルです。
景色、見えません。
2階席、関係ありません（笑）
越後湯沢で乗り換えて、日本海を見ながら金沢へ…。
10:50頃金沢着。
今回の日程は
前半2日に能登半島をまわり、
後半2日に金沢～加賀をまわるという予定。
北陸線を降りても金沢駅からは出ず、
すぐにサンダーバードに乗り換えて七尾方面へ向かいます。
まずは羽咋で途中下車。
駅から伸びる道路に車の一台も走っていないという田舎町ですが、なぜか本物の宇宙船が展示されている施設があるというので見に行ってきました。
の、前に。
ネットで『安くて美味しい』と評判のフレンチ料理店があると書いてあったのを見つけてあったので、そこで昼食。
とても美味しいランチでした。
（詳細は別記事）
今回の旅行の最初の食事は大ヒット。
幸先いい、かも？？
昼食後は、5分ほど歩いて目的地のコスモアイル羽咋へ。
巨大なドーム型の建物なのですが、あたりには人の気配がほとんどありません。写真を見れば判るとおり、周囲の景観と建物がまったく釣り合っていません（笑）
とにかく中へ入ってみると、1Fが普通の図書館、2Fが博物館になっているようです。受付を探してチケットを購入。…なんだかしんと静まりかえっていて、館内には僕と受付係の二人だけしかいないような気がします。
とにかくエレベータで2Fへ。
一見なんの変哲もないエレベータなのですが、
ドアが閉まると突然明かりが消え…壁全面に星空が投影されるというしかけ。
…妙なところに凝っています。
さて、博物館入り口。
購入したカード式チケットのリーダーがあるのですが、故障しているのかガムテープで挿入口が塞いであります。
ゲートバーをそのまま押すと入れてしまいました…ってチケットの意味ないじゃん！
展示物は、こんな交通の便の悪い場所にあるのがもったいないほど立派です。マーキュリー、ボストーク、アポロ、ルナ、ボイジャー…宇宙開発の歴史に名を残す各国（といってもアメリカとソビエトだけか）の宇宙船の実物大模型。模型といっても外板の材料は本物と同じなので質感があります。
これはバイキング（アメリカの火星着陸機）かな？
このボストークのカプセルは、実際に宇宙に打ち上げられ地球に帰還した本物をソビエトから譲渡されたそうです。大気圏突入時の高温を物語るように全体が焼けこげています。
中を覗くとその狭さにビックリ。一度座ったら身動きが取れません。おそらくスタッフが補助しなければ乗り降りも困難でしょう。こんなコクピットに数日間。先日つくばでみた『きぼう』の実験・居住区の大きさとはえらい違いです。
ところで、なぜこんな所にこんな博物館が出来たのか不思議に思っていたのですが…実はこのあたり、UFOの目撃が多いのだそうです。『そうはちぼん』という火の玉の妖怪の伝説が残っているのですが、これがUFOではないかというのです。
この写真は仏具の『そうはちぼん』。こんな形の火の玉だったそうです。
また『巨大な怪鳥が人々を苦しめていたが、皇子が3匹の犬と共にこれを退治した』という伝承もあり、これが『犬が怪鳥の羽根を食いちぎった＝羽根喰い＝羽咋』と変化して現在の地名になったとか。
というわけで『未確認飛行物体＝UFO』への感心が高いのだそうです。この博物館も、実在の宇宙船の他にSETIや宇宙人に関する展示もかなりあります。
…まぁ、後半だんだん『トンデモ』な展示が増えていくのですが。
こんなのとか。
で、このコスモアイル。
結局、見学者は僕1人。
解説係の姿も見えません。
採算は取れているのでしょうか？（余計なお世話）
～～
クイズです。
貴重な、ソビエト時代の宇宙船・ボストーク帰還カプセルの実物。
博物館で展示品に手を触れてはいけないのは当たり前ですが、このボストーク帰還カプセルにはさらに『絶対に触ってはいけない』特別の注意の掲示がしてあります。
では『触ってはいけない』理由として、何と書かれているでしょうか？
ヒント：『展示物の保護』という理由ではありません。それなら他のすべての展示物にもいえることです。
（正解は広告バナーの下にあります）
～～
【コスモアイル羽咋】
http://www.city.hakui.ishikawa.jp/cosmo/
石川県羽咋市鶴多町免田25
（JR七尾線 羽咋駅より徒歩10分）
8:30-17:00
火曜日休館
入場料 大人350円
クイズの正解
耐熱材に発ガン性物質が含まれているから、だそうです。
