江戸東京たてもの園

まだまだ続く博物館見物。
多摩六都科学館から花小金井駅にもどり、そこから武蔵小金井駅行きのバスに乗って5分。小金井公園に到着。
今日最後の目的地は小金井公園の中にある
江戸東京たてもの園
です。


江戸東京たてもの園は、その名の通り江戸時代から昭和初期までの『たてもの』が復元建築されています。当然敷地は結構な広さ。一番暑い時間帯は過ぎたとはいえ、今の季節は汗だくになりながらの見学になります…といっても多摩六都科学館までの往復でシャツは絞れるほどになっていましたが。
ビジターセンターを出て、まずは西側のエリアから。
明治~昭和初期の個人宅が並んでいます。
江戸東京たてもの園では、展示されている家の中も、自由に上がって見学することが出来ます。玄関で靴を脱いで『おじゃまします…』。
江戸東京たてもの園1
表から見ると洋風なのに中に入ると畳敷きの部屋が多いとか。
床面積は僕の部屋の何倍もあるのに浴室の湯船はものすごく小さいとか。
どの家にもピアノがあったけど、どの家のもアップライトだったな、とか。
歴史的価値なんか関係なく覗き趣味全開になっていました(笑)
さらに進んで西の端には、江戸時代の農家が。
床面積だけで言えばこちらの方がはるかに広いですね。
土間には農機具が並べられていて雰囲気を作っています。
いまでも田舎に行くとこんな家があったりするのでしょうか?
テレビの旅番組などでみたことがあるような気もしますが。
江戸東京たてもの園2
これは奄美の高倉。ベンチでも置けば公園にある休憩所になるのでしょうが、これは倉庫だそうです。でも、壁はなくなってしまったのではなく、最初からこの形だそうです。…なんと、屋根に見える部分が倉庫本体なのだそうで。
~~
今度は東側のエリアへ。
最初は休憩所にもなっている大豪邸…高橋是清邸だそうです。
団体客に占拠されている様子だったので中へは入らず先へ。今度来たときに見よう…2・26事件のあった部屋もこの中に?
万世橋交番、消防署櫓のてっぺんの部分、ボンネットバス、市電、昭和初期の商店街。
生花店、文房具店、化粧品店、荒物屋、醬油店…。
店内の商品陳列も再現されています。
中には戦争中の爆撃でついた傷が残っている建物も…。
江戸東京たてもの園3
東側エリア最奥には、銭湯【子宝湯】。
脱衣所に入ると、鍵どころか扉すら付いていない棚、積み上げられた網カゴ、片隅にはアナログな体重計。浴室の壁に大きな富士山の描かれ、洗い場にはタイルに描かれた『桃太郎』『扇の的』『牛若丸』『猿蟹合戦』。
子供の頃に行った銭湯はたしかにこんなだったかな…。
そーいや僕は、いわゆる銭湯は女湯しか入ったことがないような…
なにしろ幼稚園生のころに、僕以外は全員女というメンバーで連れて行かれたのが唯一の銭湯体験なので…。
~~
そうこうしているうちに時刻は17時。
閉園までの残り30分はビジターセンター内の屋内展示を見学しました。
『日本の涼』がテーマだったようで、別荘地の建物の模型や、冷房の技術の発達に冠する展示がありました。団扇の羽根を回転させる古い扇風機から、赤外線を透過しにくいガラスまで、一部は実物に触ることもできました。
愛知万博のドライミストや名古屋市内の水の流れるドームも紹介されていました。
ああ、そういや、あったなぁ…。
一通り見終わるとちょうど17:30。
ビジターセンターから外へ出た途端、背後の照明が消え、『ただ今をもちまして閉園します』のアナウンスが流れました。
…どうやら僕がただ1人、閉園時刻ギリギリまで粘っていたようです。
なんだかんだでなかなか面白い展示でした。
ただ、ビジターセンターとミュージアムショップ以外はまったく空調がないので(当たり前か?)、真夏や真冬は見学にけっこう体力がいるかも?
涼しくなったらまた行ってみようかな。
~~
【江戸東京たてもの園】
http://www.tatemonoen.jp/
東京都小金井市桜町3-7-1
都立小金井公園内
4-9月:9:30-17:30
10-3月:9:30-16:30
入園は閉園30分前まで
休園日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
入園料:大人400円

コメント

タイトルとURLをコピーしました