トリノ・エジプト展

東京都美術館で開催中の【トリノ・エジプト展】を、最終日前日に滑り込みで見て来ました。


土曜日・もうすぐ終了ということでかなりの混雑。
それでも午前中早めの時間に行ったので、入場制限に引っかかることもなく見ることができました。
大型の彫像のコーナーは見応えがあります。
今回の最大のウリである【アメン神とツタンカーメン王の像】は、まだ若年とはいえ王が神に精一杯の恭順の意を示しているという珍しい構図。いまでこそ黄金のマスクで有名なツタンカーメンですが、宗教改革に破れエジプト史から名前が抹消されていたということを思い出させる代物です。
【イビの石製人型棺】は、黒く金属的な質感を持つ固い石を材料に、精密な造形と表面に描かれた無数のヒエログリフによって仕上げられた見事なもの。
その他、頭部だけで1.5mもあるオシリス神の頭像、ライオンの顔を持つセクメト女神の石像など、多数の神像が。
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【死者の旅立ち】と題されたコーナーでは、美しく緻密に彩色された木製の人型棺や、ミイラを作る過程で取り出した臓器を納めるカノポス容器と呼ばれる壺、死者とともに埋葬した人形を収める箱など。
一度埋葬された棺桶を、別の人物の埋葬用に奪い取った…などという話も。そんなリサイクル嫌だなぁ。
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その他、いろいろなサイズの神像、動物の像、ヒエログリフの描かれたパピルスや石板、副葬品のアクセサリー類などどれも見応えがありました。
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2時間ほどかけて見学し、外に出たのは正午少し前だったのですが…
その頃には入場待ちの行列ができていました。
午前中に行って良かった…。

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