高千穂峡 その1

高千穂峡遊歩道

旅行8日目(最終日)は高千穂を回ります。

ボート乗り場/遊歩道入口付近

まずは有名な高千穂峡のボートへ…と思ったのですが…

ボート乗り場に到着すると、数日前までの大雨の影響による増水でボートは利用中止という掲示が…。

ボート乗り場のすぐ近くには遊歩道入口もあり、この周辺は高千穂峡観光の拠点になっています。乗り場から橋を渡ってすぐの所には土産物店や食堂などが並んでいます。灯りはついていますがまだほとんどの店は開店前の準備中のようです。

幸せの黄色いポスト。実は高千穂峡は『出会いの聖地』なんだそうです。理由は後ほど。

遊歩道入口にあるおのろこ池
昔ここには桜川神社があったそうです。高千穂神社の春祭では御神輿がこの池を三度回ってみそぎをするとか。

おのろこ池の中に泳いでいるこの魚、なんだかわかります?

なんとチョウザメなんだそうです。チョウザメはサメに似たシャープな体型ですがサメとは全くの別種。淡水魚なので池の中にも多数生息しています。チョウザメの卵の塩漬けは高級食材のキャビアとして知られていますね。

おのろこ池の向こうに見える崖には玉垂れの滝。その上方、半円形の岩は月形と呼ばれています。

玉垂れの滝に寄ってみました。

天岩戸の事件の後、暴力行為について裁きを受けた素戔嗚尊すさのおのみことが高天ヶ原を去る際に天照大神を表す日形(太陽)を彫り、『自分の光は月の半分もない』として三日月の穴を掘った、という伝説があるそうです。江戸時代の絵図には日形も残っているのですが、現在は崩落して無くなってしまいました。

真名井の滝

有名な真名井の滝は遊歩道に入って数分のところからよく見えます。
この写真を撮った場所は滝が観やすい展望台になっています。

…ボートが中止になったおかげで他人が写り込まない滝だけの写真が撮れたと思えば、これはこれでよかったかも。

滝展望台の周辺をVRで。

遊歩道の風景

車道から離れ、遊歩道以外は人工物のない自然の中。
柱状節理(細い多角形の棒を束ねたような形状の岩)が続く独特の景観です。

七ッヶ池

遊歩道を少し進んで、七ッヶ池ってこの辺かな…?

三毛入野命が散歩中、水鏡に写った美しい娘に一目惚れした、という伝説が残っている場所です。その姫は鵜ノ目姫うのめひめといい、高千穂一帯で悪行を働いていた鬼・鬼八が掠ってきたのでした。後に三毛入野命は姫の願いを受けて鬼八を退治します。

この三毛入野命と鵜ノ目姫のエピソードから、高千穂は出会いの聖地とされたのでした。

鬼八の力石

これが鬼八の力石…だと思うのですが、イラストマップだとしめ縄が張られているはずなのに見当たりません…切れて落ちてしまったのでしょうか。しめ縄は年に1度張り直しているようです。

この大岩は、悪行を働いていた鬼八が三毛入野命に投げつけて力自慢したものだそうです。

仙人の屏風岩

対岸にある高さ70mの柱状節理の岩が屏風のように見えることからこの名で呼ばれています。

周辺をVRで。初期方向やや右寄りに屏風岩があり、左を向くと鬼八の大岩が見えます。

槍跳橋

槍跳。このあたりで川幅がもっとも狭くなっています。
天正19年(1591年)、高千穂が攻められ近くの三田井城が落ちたとき、脱出した家来達が槍を使って岸を飛び移ったことから槍跳の名がついたとのこと。もちろん当時は橋はなく、槍を手前の岸に着いたものは飛び移り、向こう岸に着いたものは転落したという言い伝えがあるそうです。

神硯岩

神硯岩みすずりいわ。地上からの写真だと判りにくいのですが、水が溜まっている場所を中心に大きな長方形の窪みがあり、巨大な硯のようになっています。

橋がたくさん

もうすぐゴールです。
手前、低い位置にある小さな黒い橋が神橋、その奥の一番高い位置に見える青い色の橋が高千穂大橋、そのさらに奥の白い橋が神都高千穂大橋です。

そして今回ゴールに設定したあららぎ茶屋前に到着。神橋の上からの眺めです。

この先で遊歩道は分岐し、北岸側をすすむと高千穂神社付近に出られるようです。かなりキツい登りになっていそうですが…。
南岸の遊歩道は高千穂大橋まで続いているそうです。

データ

高千穂まで

Webサイト高千穂観光協会公式サイト
Google Map高千穂
アクセスJR延岡駅より路線バス(乗車60~90分、1時間に1便程度)
JR熊本駅より高速バス(乗車3時間、1日2本、要予約)
JR宮崎駅より高速バス(乗車2時間40分、要予約、期間限定運行)
備考記事時点ではJR延岡駅前~高千穂バスセンターの往復乗車券がありました。
記事時点で1790円×往復→2980円とかなり割安です。延岡駅前の宮交営業所で購入。
現在もあるかどうかは確認できていません。

高千穂峡

Webサイト高千穂観光協会公式サイト内の高千穂峡紹介
Google Map高千穂峡
アクセス・高千穂バスセンターよりボート乗り場まで2km
※歩道がないのでちょっと怖い
 
・高千穂バスセンターと高千穂大橋を通る路線バスあり
※1日4便しかありませんので要時刻表確認
営業時間遊歩道は散策自由
ボートは08:30~17:00(最終受付16:30)
休業日ボートは河川の増水時・安全点検時に休業
料金遊歩道は無料
ボートは1艘3000円+小学生以上1人1000円、未就学児童1人500円
※つまり大人1人だと4000円、2人だと5000円…となります

※データは2021年2月更新

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