高千穂神楽

旅行7日目午後は、高千穂に移動です。

有名な観光スポット高千穂峡や、天岩戸天安河原など記紀神話の重要エピソードの舞台がある高千穂は、宮崎県に行ったらぜひ足を伸ばしてみたいと思っていました。しかし内陸にある高千穂へのアクセスはけっこう大変で、宮崎駅からだと特急で延岡まで1時間+延岡駅前からバスで100分、待ち時間も入れると3時間ほどかかります。今回は昼食を食べてすぐ移動開始して、高千穂バスセンターに到着したのは16時半でした。

高千穂バスセンターに到着。
今回はバスセンターの近くに宿を取りました。
まだ神楽までだいぶ時間があるので、先に宿に荷物を置いて散策開始。

高千穂神社

バスセンターから徒歩15分ほどで高千穂神社へ。

高千穂神社は1900年前に創建されたといわれています(1900年前ってまだ弥生時代じゃないか、というツッコミをしてはいけません)。高千穂皇神たかちほすめがみ十社大明神じっしゃだいみょうじんが祀られています。
高千穂皇神は日向三代とその配偶神のことで、彦火瓊瓊杵尊ひこほのににぎのみこと木花之開耶姫このはなのさくやびめ彦火火出見尊ひこほほでみのみこと豊玉姫とよたまびめ鸕鶿草葺不合尊うがやふきあえずのみこと玉依姫たまよりびめの総称です。鸕鶿草葺不合尊の子が神武天皇で、高千穂皇神は皇室の祖とされています。
十社大明神は三毛入野命みけいりののみこと(神武天皇の兄)とその妻子である鵜目姫命うめひめのみこと御子太郎命みこたろうのみこと二郎命じろうのみこと三郎命さぶろうのみこと畝見命うねみのみこと照野命てるののみこと大戸命おおとのみこと霊社命れいしゃのみこと浅良部命あさらべのみことのことです。

明るいうちに一度参拝します。

本殿周辺はこんな感じ。
あとで神楽が行われる神楽殿は本殿右奥にあります。

境内には杉の大木が何本もあります。写真はみやざきの巨樹100選にも選ばれたもので、高さ55mもあります。

もう1本、というか2本、目を引くのはこの夫婦杉です。2本の杉が根元で一体となっています。

日中は神楽殿の中を無料で見学できます。

高千穂神楽

いったん外に出て夕食を食べた後、日が落ちてからふたたび高千穂神社へ。

夜神楽は19時開場、20時開演、21時終演予定。
入場料700円、全席自由です。席といっても畳敷きの床の好きな場所に座るだけなんですが。座布団は現地にはないので必要ならば各自で持ち込みです。前の方で観たければ開場直後に行くのがいいでしょう。

開演直前の舞台はこんな感じ。

最初に神職の方が舞台と客席をお祓いし、舞の内容について簡単な説明をしてからスタート。

本来神楽は三十三番あるとのことですが、すべてやるのは年に数度だけ。毎夜行われている観光用の夜神楽はそのうち四番です。

最初は手力雄たぢからおの舞
姿を消した天照大神を手力雄の神が探す様子を表した踊りです。

続いて鈿女うずめの舞
天鈿女命あまのうずめのみことが天岩戸の中に隠れている天照大神を誘い出すために岩戸の前で面白おかしく舞っています。

戸取ととりの舞
天岩戸を塞ぐ大岩を取りのける様子を表した踊り。面が赤いものに代わっていますが最初の舞と同じ手力雄の神による踊りで、力自慢の神の登場にふさわしくひときわ太鼓も強く鳴り響きます。足を踏みならすなど力強い踊りです。

御神体の舞
今日演じられた4番の中で、これだけは天岩戸とは直接関係ない、伊邪那岐命いざなぎのみこと伊邪那美命いざなみのみことの二柱による国作りの場面です。桶とザルを使って酒を造り、飲み、

…記紀神話では日本の島々は伊邪那岐命伊邪那美命の子供ということになっているんですよね。

神々が客席に下りてきたり(伊邪那岐命が浮気心を起こしたという設定らしい)、それを伊邪那美命が引き戻しに来たり、ちょっとコミカルで生き生きとした舞です。ちなみに女神も含めて演じているのは全員男性です。

高千穂神楽4番は1時間ほどで終了。興味深いものを観られて満足です。
終演後、演じられた4番を収録したDVDが売られていたので購入してしまいました。

宿に移動する途中にあったコンビニ…ではなく昔ながらの酒屋?で白熊を買ってオヤツに…。

データ

高千穂神社

Webサイト高千穂町観光協会サイト内の高千穂神社紹介
Google Map高千穂神社
アクセス高千穂バスセンターより徒歩15分
参拝時間参拝は自由
神楽は毎日19時開場、20時開演~21時終演
定休日なし
参拝料神社参拝は自由。
神楽は中学生以上1,000円、小学生以下無料
備考神楽は予約不可、当日開場時間からの受付のみです。
席は自由、150名で入場締め切りとなります。

※データは2021年2月更新

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