妙立寺

3日目。
台風が夕べ遅く~今朝早くに最接近して、まだ強風強雨のはずなのですが。
空模様は薄曇り程度。所々に空も見えて。
僕の体調予報(笑)によると、これから天気がよくなっていきそうな感じ。
…これは運がよかったかも。
今日最初の目的地は、日蓮宗妙立寺。
通称『忍者寺』です。


妙立寺1.jpg
妙立寺2.jpg
予約通りの時間に到着。
境内には結構な人数の人が集まってます。
まず、予約した名前を呼ばれ、順に本堂に通されて説明を聞きます。
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(説明ダイジェスト)
加賀百万石は外様最有力大名。江戸幕府にとっては目の上の大きなコブ。前田家はいつか幕府に取り潰されることを恐れ、そのときには一戦交える覚悟で準備を進めていました。平地にある金沢城は攻めに弱い…。そこで犀川の外側で敵を迎え撃つ作戦を立てていたのです。妙立寺はその際に司令部として機能する予定でした。そのため、さまざまな仕掛けが施されています。
その特異なつくりから『忍者寺』と呼ばれますが、伊賀・甲賀などのいわゆる忍者とは無関係です。
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その後、10人程度ずつのグループに分かれて見学。
賽銭箱が落とし穴になったり。
渡り廊下や押し入れの中に隠し階段があったり。
外から見ると2階建てなのに実は4階分あったり。
一つの部屋に5つも出入り口があったり。
妙なところに隠し通路があったり。
井戸の中に横穴(一説には金沢城まで続いている)があったり。
一度扉を閉めると二度とあけられない『切腹の間』があったり。
屋根のてっぺんにギヤマンの小窓があり、展望台になっていたり。
本堂裏に脱出用の地下通路があったり。
それも、逆に外からは入ってこられないようなロックがかかっていて。
物陰から敵を攻撃できるような構造になっていたり。
残念ながら自分でしかけを触ることは出来ませんが、案内係の人がひとつひとつ実演して見せてくれます。
どれもが単純ながら効果的な作り。
そのアイディアにはひとつひとつ感心するばかり。
同時に、それだけ戦争や死の危険がリアルに感じられた世界だったということも痛感させられます。
幸い、妙立寺が軍司令部として機能することはなく、これらの仕掛けの数々も実際には使われることもありませんでした。
もし戦争に使われていたら、当時のままの形で僕たちが中を見て楽しむこともできなかったでしょう。
見学時間は40分ほどでしたが、とにかく予想以上に面白い内容でした。金沢方面へ出かける予定のある方にはオススメ。
写真撮影は不可だったので、写真集代わりに絵葉書セット(500円)を購入。絶対郵便には使いません(笑)
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妙立寺の近くの土産物屋で、九谷焼の絵付け体験をやっている店がありました。興味は引かれたのですが、今日は見学予定地がたくさんあるので断念…。
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【妙立寺】
http://www.myouryuji.or.jp/
石川県金沢市野町1-2-12
金沢駅よりバス利用、『広小路』下車徒歩2分
9:00-16:30 毎時0分、30分から説明開始
(要予約!人気スポットなので飛び入り参加はまず不可です)
拝観料800円。
基本的に宗教施設なので、あまりにだらしない・不潔・派手な格好は避けてください、とのことです。サングラスや帽子をかぶったままの見学も不可だそうです。

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