林泉寺~上杉家・直江兼続の菩提寺

2日目。
この日の最初の目的地は、米沢市内にある【春日山林泉寺】
上杉家、直江兼続の菩提寺です。


林泉寺は、宿から1.6kmほど南へ行った場所のはず。
朝なので元気。というわけで徒歩で。
直江兼続屋敷跡.jpg
途中、上杉博物館の近くを通過します。
まだ開館時間前なので素通り(後でまた来る予定)したのですが…。
すぐ裏手が、直江兼続の屋敷のあった場所なのですね。
現在はこの看板があるだけで、遺構などはまったくないようでしたが。
旧米沢高等工業学校本館.jpg
【旧米沢高等工業学校本館】。
旧米沢高等工業学校とはいまの山形大学工学部の前身。
明治~大正期の洋風建築です。重要文化財。
米沢駅の駅舎もこの建物をモチーフにしてデザインされたそうです。
そしてここを過ぎると間もなく、林泉寺に到着。
林泉寺門.jpg
質素な山門…なのですが、ここも大河ドラマの影響で観光客が急増したのでしょうか、
『直江兼続公』などとかかれたノボリがずらっと並んでいます。
えーと。
お寺がこんな風に観光地化するのもどうかと思うのですが…
と、自分も観光で来ている人間が言っても説得力ゼロなんですが…
林泉寺本堂.jpg
まだ朝早いので堂内の見学はできないということでした。
が、境内の散策は可ということで、そのまま中へ(入場料100円)。
林泉寺直江兼続墓.jpg
入ってすぐ。
ほぼ同じ大きさ・形の墓標が仲良く並んでいます。
左が兼続、右がお舟の方だそうです。
それぞれ3つの六角形の穴があいているのは、直江家の家紋です。
林泉寺武田信清の墓.jpg
武田信清の墓。
武田信清は武田信玄の六男で、勝頼の敗戦・死の後は武田家唯一の生き残りとなりました。
上杉景勝に嫁いだ姉を頼って越後に逃れ、後、上杉家より高家衆の筆頭として遇され子孫まで米沢に居住し続けることになりました。
玉などを積み重ねたような変わった形の塔状をしていますが、それぞれの部分に
『祖 師 西 来 意』
と刻まれています。
『達磨大師が西から来た理由』…『仏法の根本の意味』
という言葉だそうです。
林泉寺ふれあし観音.jpg
【ふれあし観音】。
こんな風に旅行ができるのも、歳のわりに足腰が丈夫だから…
ということで良く拝んできましたw
林泉寺上杉家墓所.jpg
【上杉家廟所】。
上杉家の奥方たちが葬られています。
当主の廟所はここよりも米沢駅と反対方向に2kmほど行った所にあるらしく、今回は断念…。
今年ホットな直江兼続の墓は参拝できたので、、、、。
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林泉寺キュウリ.jpg
散策ルートの出口にある土産物店で記念品購入。
今年は例年より参拝客が激増したということですが、さすがに朝早くに来る物好きは珍しいらしく、数百円の買い物をしただけなのにお茶と塩漬けキュウリをサービスしてくれました。
林泉寺売店.jpg
土産物店店頭。
【うこぎ】というのは食用の低木なのですが、トゲが生えるため垣根にすれば敵の侵入を防ぐ効果もあるとして上杉鷹山公が栽培を奨励したそうです。
いまでも町のあちこちにうこぎが残っています。
で、さらに商品をよく見ていたら…
林泉寺前田慶次.jpg
ちょ、この前田慶次は…?!
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のんびりお茶を飲んでいたらそろそろ博物館の開館時刻が近づいています。
お礼を言って林泉寺を後にし、先ほど来た道を逆に辿っていきます…。
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【春日山林泉寺】
山形県米沢市林泉寺1-2-3
米沢市民バス【山大正門】下車、徒歩2分
拝観時間:9:00-17:00(冬期は予約制)
拝観料:境内100円、堂内300円

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