劇場版【機動戦士ガンダムOO-A wakening of the Trailblazer-】見て来た

毎月1日は映画1000円の日。
っつーわけで、ガンダム○○の映画版見て来ました。
TVシリーズは一通り見ていましたが劇場版についての予備知識は無し。
そのため唖然とするようなことが何度も…
感想を一行で言うなら、
『面白かった。でもこれってガンダム?』
です。
…後半も含めてプラスの評価だと思って下さい。


ガンダムシリーズって、一部を除くと
ネクラで鬱っぽいのがカッコイイ
悲惨で救いようがないのがリアル
となってしまっているものが多い気がするのですが(…さすがに偏見かw)
今回の劇場版はかなり明るいトーンです。
観客の笑いを誘うような台詞・場面も(まぁ苦笑・失笑に近かったかもしれないのですが)。
ストーリーや設定もあわせて、むしろマクロスシリーズの番外編かと思うような内容。
さすがに登場人物に犠牲者がまったくでない…ということはないのですが。
そのせいか、映画感想サイトを見るとガンダム一筋な人にはウケが悪いようですね。
僕のようなライトなファンには、むしろこの方が楽しめたのですが。
以下ネタバレ
今回の敵は『宇宙からの生命体』でした。
しかもターミネーター2のT1000を思わせる変形自在の金属生命体で、接触した相手を取り込んで同化たり(劇中では浸食と表現)、接触した相手から読み取った情報を元に機械や人間に擬態できるというもの。
冒頭のタイトルバックでさりげなく最初の浸食の場面をやっていたような。
タイトル後の劇中映画には笑った。一瞬何が始まったのか判らなかった。
なんだあの房飾りのついた金ピカの悪役モビルスーツは。なんだあの合体でもしそうなガンダムは。なんだあの愛と勇気と友情で結ばれていそうなガンダムマイスターたちは。魔法少女みたいな奴がまざってたし。
サジ『僕は出てなかったな…』 登場していたら困るのはお前だろ…。
新キャラ、デカルト・シャーマン。初のイノベイター・パイロット。
さんざん生意気な口は聞くわ、普通の人間を劣等種呼ばわりするわ、『きっと途中で裏切って最後の敵にでもなるのだろう』…と思いきや、大した活躍もしないまま中盤であっさり戦死。
敵に取り囲まれたときには『同化されてラスボスに?』…と思ったがそれもナシ。ライバルになるかと思われた刹那との交流は一瞬。断末魔の悲鳴を聞かれただけ。劣等種の一人であるグラハム・エーカーからは救出が間に合わなかったことを悔やまれるという、生きていたらもっとも屈辱に感じるであろうオマケ付き。
事前にアニメ情報誌などで新キャラ登場としてさんざん宣伝されていたらしいのだけど、何しにでてきたんだコイツ。
堅物ビリー・カタギリ。TVシリーズで生き残った数少ない科学者キャラだけに敵の分析だの新兵器開発だので真田さん的な活躍するのかと思いきや…新キャラ・ミーナに言い寄られてたじたじになっているばかり。
『優しく…して下さい…』 で、すっかりギャグ要員。
その新キャラ・ミーナ。声が釘宮理恵さんでキャラクターデザインもトリニティの妹(名前なんだっけ?)と似ていたので『実は○○』と言い出してなにかやらかす役かと思ったのに。いや、やらかしたか。カタギリを陥落させるという大活躍を(?)
顔と声の類似について劇中では言及なし。なにか裏設定があるのかな。
刹那。一応主人公。でも鈍感呼ばわり。ラストシーンでは銀色になっていたが…あれは…
アレルヤ。一人で会話するな気色悪い。
マリーのことをときどきピーリスと呼んでいたけど、マリーの方も人格が適宜交代していたんだろうか。
ロックオン。刹那のことを空気読めない子扱いしていたが、彼自身はスタッフから空気扱いされていたような気が。
ティエリア。TVシリーズで死亡したはずが、劇場版にもしっかり登場。意識はコンピュータ『ヴェーダ』内に残っているので、クローンか何かで作った身体に意識を転送すれば何度でも生き返れるらしい。
途中、仲間の危機を救うために敵を自分の方に引きつけて自爆したときには、てっきりその後
『たぶん僕は3人目だと思うから…』
とかなんとか言って再登場するのかと思ったのだけど、マトリックスのパクリみたいな背景のモニター画面に登場するだけで実体は作らなかったようだ。急には替えの身体を用意できないのかな。
コーラサワー。相変わらずお笑い要員。出番大幅増。ロックオンより台詞が多かったんじゃないか?最後の戦闘中に乗機を浸食され、カッコよく敵を道連れに自爆…しようとしたらロックオンの狙撃(かな?)で先に敵が爆発、その衝撃でコックピットからはじき飛ばされたためにかえって生き残ったようで。… 戦場で生き残ったことが笑いになってしまうという希有なキャラクターだった。
マリナ。中盤では『もしかしたらこの人が歌い出したら突然戦闘が終結するとかいうオチじゃないだろうな』と思ったりして…
戦闘は生き延びたものの、ラストシーンでは『はたしてこの人の人生は幸せだったんだろうか』と可哀想になってしまった。
フェルト。ヒロイン扱いか、と思わせてそのままフェードアウト。
報われなさ過ぎ。さすがに可哀想。
ミレイナ。『どんな姿になっても、好きです…!』 恋の相手はせめて人間にした方が…いまの彼はコンピュータのデータだぞ…って、ラブプラスやってる奴と一緒か…。
あ、そうそう。
エンドクレジットではE.A.レイという役で古谷徹さんが出ていることになっていて、そんな奴いたっけ?と思ったらクレジット後に登場シーンがありました。
そーいや『古谷徹』でよかったのかな、『蒼月葵』じゃなくて。
~~
というわけで『ガンダム』への思い入れが強すぎない人にはオススメです。

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