【カラフル】見て来た

比較的近くの上映館での最終日に滑り込み鑑賞。


ストーリーはこんな感じ。
生前の記憶を失い一度は死後の世界に行った魂。
プラプラと名乗る天使?に導かれ『再挑戦』をすることになる。
その方法は…自殺を図った少年の身体に入り込み、その少年として生きること。
蘇ってから半年の間に、自らが犯した過ちを見つけ出すこと。
そうして、睡眠薬の過剰摂取によって一度は心停止に陥った中学三年生の少年
『小林真』
は生き返った。
少年の意識が戻ったことを喜ぶ父、母、兄。
…こんな幸せそうな家庭にあって、なぜ小林真は死を選んだのだろう?
やがて小林真に宿った魂は知る。
真が、お人好しなだけで頼りない父親を軽蔑していたこと。
成績優秀な兄が落ちこぼれの真を疎んじ、口も聞かない状態だったこと。
密かに思いを寄せていた後輩・ひろかが援助交際をしている現場を目撃してしまったこと。
さらにはひろかが中年男と消えたホテルから、母親が浮気相手からでてくるのを目撃してしまったこと。
前世の罪が重いほど転生する人物を取り巻く環境は悪くなるという。
いったい自分が前世で犯した過ちとはなんだろう?
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以下ネタバレ。
スピード感のあった【宇宙ショーへようこそ】と違って、こちらはじれったいほど話が進みません。もちろんそれは演出がタルイという意味ではなく、中学生が一人で尖ってみたところでなにも進展がないということを表しているわけですが。
不倫をしていた母親に対する『真』の態度や、
『真』につきまとう唱子を露骨に邪険にする様子などは見ていてこちらの胸が痛みます。
再びひろかが援助交際をしている場に出くわしたり、
不良たちに絡まれて高価なスポーツシューズを取られたり…
中3でこんな目に遭えば、さすがに気持が荒んでいくだろうなぁ…
しかしクラスメイトの飄々とした少年・早乙女との出会いによって『真』の心の向きが変わり、
やがて彼自身の前世の過ちを見つめるようになっていくわけですが…
予告編に『僕は殺人を犯したんだね…』という台詞があるので最初からネタバレしてるじゃん…
…と思いきや、さすがにもう一ひねりありました。
といってもそれは中盤で気付く程度の謎。
この作品にとっては謎解きは中心ではなく、小林真に宿った魂がそれを自力で見つけるまでの軌跡の方が重要なのだと思います。
なんとか最後はハッピーエンドといってもいい状態に。
周囲の状況はあまり改善していないのですが(母親が不倫相手と別れたくらい?)、自分自身がそれをどう捉え、どう関わっていくか…が変われば生き方も変えられる、ということですね。
~~
この作品も子どもは子役を多く採用していました。
主人公、小林真に富澤風斗君。リアル14歳!…なんですが意外に声優経験豊富。
関西弁の天使プラプラにまいける君。え、12歳?でもいい味出してました。
唱子は宮崎あおいさん。ブサイク、挙動不審な少女役ですが子供キャラクターの中ではいちばんよかったかな…
早乙女役の入江甚儀君。中3にしては声がちょっと大人っぽすぎるかな?と思ったら中の人は17歳ですか。子役は難しいね…リアル2,3歳の違いがけっこう出てしまうね…。
キャスティングで文句を言いたいのはひろか役の南明奈さん。いくらなんでもうすっぺらいです。この子はタレントであって俳優でも声優でもないってことかな。…南央美さんにでもすればよかったのに(?)
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劇中で歌が多用されています。
歌唱は主にmiwaさん、それとアンジェラ・アキさんの曲が合唱アレンジで。
ええと。
某神奈川ローカル番組のせいで、
人の話を全然聞かないで一人で喋ってるちっこい女の子
関西弁で喋る大酒飲みのねーちゃん
というイメージしかありません(ファンの人ごめんなさい)

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