国立科学博物館【深海調査と微化石の世界】他

今日は国立科学博物館の企画展【深海調査と微化石の世界】および【ハゼの世界とその多様性】を見に行きました。


さすが週末、科学博物館もそれなりに混雑。
【深海調査と微化石の世界】
HMSチャレンジャー.jpg
まず、深海調査のはしりともいえる100年以上前のイギリス船HMSチャレンジャーによる探険航海についての展示。
100年前の装備品と調査方法、研究者の紹介、航路などのパネル展示があります。日本にも寄港してしばらく滞在しているんですね。
タカアシガニ.jpg
タカアシガニなどの標本が何点か。
タカアシガニは日本近海(太平洋側)の深いところに生息している世界最大の節足動物なんだそうです。ヨーロッパ人が最初にこれを見た時はさぞ驚いたことでしょう…。
マリンスノーのビデオを上映しているトンネルを抜けると…
微生物立体視.jpg
微小プランクトンの電子顕微鏡写真が何枚も展示されているコーナー。
これは左眼で赤い部分、右目で青い部分を覗くようにすると、奧の電子顕微鏡写真が立体的に見えるようになっています。何人もが同時に見ることができる面白い工夫ですが…みなさん注意書きをまったく読まないのか、離れたところからしか見ません…
微生物写真.jpg
プランクトンの写真がずらり。
いずれも幾何学的な形で、生物というよりむしろ工業製品のようにも見えます。
ところで…
『プランクトン』という言葉は『微生物』を意味するのだと思っていたのですが、本当は『漂うもの』という意味なんだそうです。
つまり、泳ぐ力が弱く水中をふわふわと浮遊している生物、たとえばクラゲもプランクトンなんですね…
さらに進むと、微化石が固まった岩石の標本、
本物の微化石の観察を体験できるブース、
微生物ぬいぐるみ.jpg
なぜかプランクトンの編みぐるみ…。
最後に現代の深海調査として日本が誇る調査船【ちきゅう】についての展示がありました。
~~
【ハゼの世界とその多様性】
こちらは会場が日本館1階ホール、昔のエントランスだけなのでちょっと狭いのですが…
ハゼは非常に種類が多く、魚類の種類の1/10もいるんだそうです。へー。
新種ハゼ.jpg
今上天皇陛下はハゼの研究家で、新種を8種も発見しているのだそうです。へー。
ハゼの生態、身体の構造などについても展示されていました。
~~
もう1つ、大きく宣伝はしていなかったのですが、地球館の2階で日本が初めて打ち上げた人工衛星【おおすみ】に関する特集展示がありました。今年は打ち上げ40周年にあたるのだそうです。
ロケット企画展示全体.jpg
全長20cm程度のペンシルロケットに始まって、15年かけて全長1mの【おおすみ】を打ち上げ、米ソ仏に続いて世界で4番目に自力で人工衛星を打ち上げるところまで成長した日本…。
その貴重な足跡が見られました。
おおすみ.jpg
これが【おおすみ】。
スペースシャトルを知っている時代の人間から見ると『こんなに小さいのか』と思ってしまいますが、最初のペンシルロケットはロケット全体が手のひらに乗る大きさですからね…。
~~
シアター360°では新作が上映されていました。
【宇宙137億年の旅】…だったかな。竹中直人さんの語りで、ビッグバンから太陽系が形作られるまでをCGで一気に見せる作品。…けっこう酔いますw
というわけで、シカン展以来ほぼ5ヶ月ぶりに足を運んだ国立科学博物館、楽しみました。
来月半ばには新しい特別展示【大哺乳類展~陸の仲間たち】が始まるので、その頃にまた行きたいと思います。
~~
3月上旬~中旬頃、展示室の一部が改修工事などのために閉鎖になるそうです。
地球館B1Fの一部:~3/15
地球館B2Fの一部:~3/21
シアター36○:~3/19
次回特別展【大哺乳類展】の最初の週はまだ常設展示の一部が閉鎖されている期間中なのでご注意!
詳しくは公式サイトでご確認下さい。
~~
【国立科学博物館】
http://www.kahaku.go.jp/

タイトルとURLをコピーしました