山手トンネルウォーク

東京都目黒区・田園都市線【池尻大橋】駅そばに建設中だった【大橋ジャンクション】は、首都高中央環状線山手トンネルと首都高3号渋谷線を結ぶ施設です。
山手トンネル西新宿~大橋間の開通を今月28日に控え、今日は大橋ジャンクションの内部が公開されました。


今日の見学は事前予約制でした。僕は受付開始したその日に申し込んでしまいましたが、あまりの希望者の多さにその後2日で受付締切してしまったそうです。早く気付いて良かった…。
申込時に指定された入場時間は12~14時。というわけで正午少し前に池尻大橋駅に到着。駅の混雑がすごい!大半が大橋ジャンクションへむかう人のようです。
駅東口を出て目黒川の方へ少し歩くと…
大橋ジャンクション全景.jpg
見えてきました。
大橋ジャンクションは地下トンネルから螺旋状の坂を2周して首都高3号線に接続しています。全体が低い楕円柱形で外部に装飾がほとんどない形はスポーツスタジアムのようにも見えます。大きさも国立競技場のグラウンドと同じ程度だとか。
換気設備ビルから入場。
受付を済ませて中へ。
※受付といってもパンフレットの束を渡されただけ。
※事前申込なのに名前のチェックすらされませんでした…
ライトアップ1.jpg
ライトアップ2.jpg
ライトアップ3.jpg
トンネル内、最初のエリアは光の演出が。
オブジェ1.jpg
こんなオブジェも。
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次はPRや解説ビデオの上映コーナー。
大型ビデオモニターがいくつかならんでいます。
【グリーンジャンクション】
とりあえずこの大橋ジャンクションの道路としての機能は完成しており今月末には開通するわけですが、その後もジャンクションの建物を中心として付近一帯を再開発する予定だそうです。
屋上は緑化されて公園に…楕円の螺旋形、つまり全域が緩い坂&カーブというユニークな形状の公園になると言うことです。
楕円の内部は多目的広場に。
建物の近くには高層ビルが2棟。1つは既に完成しています。
…以上の完成予想図をCG映像で紹介。
すべてが完成するのは平成25年の予定だそうです。
【首都高の構造】
山手トンネルと大橋ジャンクションの構造をビデオで紹介。
非常通路や消火放水設備はなかなか実物にアクセスする機会がないだけに面白く視聴。
【Q&A】
山手トンネルおよび大橋ジャンクションが完成することによってどんなメリットがあるかを解説するアニメーション。
シールドマシンの歴史などの関連知識も。
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その先では、非常用設備のいくつかに触れるようになっていました。
消火栓1.jpg
消火器と泡消火栓。
写真では対比物がないので判りにくいかもしれませんが、消火器はかなりの大型。
消火栓のホースは35mあり、これが50m間隔で設置されているそうです。つまりトンネル内のどの地点でも最低1つの消火栓からのホースが届くということ。
消火栓2.jpg
ノズルはこんな感じ。
手に取ってみましたがそれなりに重いです…といっても成人男性なら片手で持てますが。
非常電話.jpg
非常電話。
これも当たり前といえば当たり前ですが、ボックスは道路標識と同じく光を来た方向に反射する加工がなされています。
非常電話2.jpg
非常電話本体。
通報を簡単にするため『故障』『事故』『救急』『火災』のボタンが用意されています。
非常口.jpg
非常口。
この扉の前で絵と同じポーズを取って記念撮影をする人多数(笑)
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分岐点.jpg
さらに進んでいくと、道が2つに分岐します。
左が東名方面、右が都環方面だったかな。
今日は東名方面のトンネルが見学できるようになっていました
分岐から間もなく下り坂に変わったな…と思った位置が見学コースの最終点。
首都高合流点.jpg
その先にはトンネル出口、そして首都高渋谷線との合流点が見えています。
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今来た道を引き返していきます。
途中にはトンネル内で事故などがあった場合に活躍する、消防車・パトカー・道路公団の管理車両などの展示がありました。
消防車には乗ってみることができたようで、子ども連れを中心に長蛇の列!
…さすがに今回はパス(笑)
交通管理車両.jpg
交通管理車。
天井上のパネルは倒したり起こしたりが可能。
高所作業車.jpg
高所作業車。
さすがに乗車体験はできませんでした。危ないし。
塩水散布車.jpg
塩水散布車。
道路の凍結防止のため塩水を撒くのだそうです。
首都圏でも一冬に数回は必要になるそうです。
道路公団バイク.jpg
『意外にカッコイイ』という声が多かった道路公団のパトロールバイク。前輪横にトランペットスピーカーが。
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最初に入ってきた位置を通り過ぎて、今度は地下部分へ。
スライド上映.jpg
工事中の様子などを写した写真をトンネルの壁いっぱいに投影していたり、
再開発模型.jpg
周辺再開発の完成予想模型の展示があったり、
※ジャンクション本体とオレンジ色のビルは既に完成しています
シールドマシンのビット(山手トンネルの掘削に使った本物らしい)の展示があったり。
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そして、見学コース最下部では、
スプリンクラーの放水デモンストレーションが行われていました。
放水実演.wmv
放水している区画の向こうが見えなくなるほどの霧状の放水。
万が一トンネル内で車両火災が発生した場合は、この水の壁で延焼を防ぐわけですね。
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これで見学コースはお終い。
出口へ向かってまた坂を上りはじめると…
途中で、近所の小学校の管弦学部の演奏が行われるというので聴いてきました。まぁさすがに小学校だと本格的なクラシック曲というわけにはいかないのでしょう、吹奏楽っぽい音色と選曲でしたが、元気があって良かったな。
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というわけで、
開通後に車に乗って通れば秒単位で過ぎてしまうような場所に3時間半もいました。
いろいろ見られて面白かった…。

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