首里城 その2

建物内の見学です。南殿が入口になっています。

南殿・近習詰所・黄金御殿

南殿および(内庭からは見えませんが)隣接する近習詰所きんじゅうつめしょ黄金御殿くがにうどぅんは外観復元の現代建築(鉄筋コンクリート構造)です。

近習詰所は近習(国王の側仕え)が控える建物でしたが、現在は南殿・黄金御殿・奥書院・正殿を結ぶ通路になっています(北殿も含めて、建物内見学コースはすべて屋外に出ずに移動出来ます)。休憩室もあり、ビデオ上映が観られます。

黄金御殿は国王・王妃の居室があった建物です。現在は企画展示室があります。僕が言ったときも美術展示があったのですが、残念ながら展示室内は撮影禁止だったので写真はありません。

御書院

南殿の奥には、御書院があります。国王が政務を行ったり、薩摩藩の役人を接待する場所だったと言われています。部屋の中を見渡すと、掛け軸のある床の間や違い棚があるなど、このエリアだけは純和風の書院造りになっています。奥には内炉之間(お茶を点てる部屋)もあります。

御書院から見える庭園です。部屋は和風なのに明らかに植物が本土とは違います。

正殿

正殿2階の大庫理です。中央には御差床うさすか(玉座)があり、赤・金・その他様々な色で飾られた絢爛豪華な部屋です。儀礼や祝宴に使われたそうです。
玉座の背後に飾られた
中山世土ちゅうざんせいど
輯瑞球陽しゅうずいきゅうよう
永祚瀛壖えいそえいぜん
の三枚の扁額は、いずれも中国の皇帝から贈られたものです。といってもオリジナルは失われているため、現在あるものは復元です。皇帝の筆跡まで復元しているそうです。

首里城正殿の構造を検討するために作られた1/10の模型です。
なんちゃって立体写真で。

展示されていた琉球国王の王冠です。金・銀・珊瑚で飾られた煌びやかなものです。

床の一部はガラス張りになっており、石垣の構造が観察出来ます。

北殿

北殿内は現代の建築で、ジオラマ展示とグッズショップがあります。

朝拝御規式ちょうはいおきしき(正月の儀式)のジオラマ。内庭に役人達がずらりと並んでいる様子は壮観です。正殿や北殿など建物の細かいところまで良く作り込まれています。

南殿・番所の様子。

参列者目線で壮麗な正殿を観ています。

カメラの位置をギリギリまで下げてみましたが国王のご尊顔は拝めず。

次の記事では、2019年2月から新たに公開されたエリアを見学します。

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