岡山城

岡山城外観
岡山城は後楽園から川を渡ってすぐの所にあります。現在は内堀と本丸しか残っていませんが、5重6階の天守閣が復元されて威容を誇っています。黒塗りの外見から烏城(うじょう)とも呼ばれているそうです。


岡山城廊下門
本来の入口は南側らしいのですが、今回は北側からアプローチしたため、搦手(裏口)である『廊下門』を通って城内に入りました。
岡山城本丸は3段の構造をしており、低い方から【下の段】【表向(中の段)】【本段】とよばれているのですが、廊下門からはいるとそこはいきなり【表向】。【下の段】は城の南側にあり、今回は上からちらっと眺めるだけになりました。
岡山城中の段
【中の段】の中心には、かつて【表書院】という建物があり、藩主の公邸・政治の中心としての役割を果たしていたそうです。その他にも池や茶室、台所などがあったらしいのですが、現在は広場になっています。
一部で発掘作業が行われており、いずれ建物の復元や何らかの展示が新設されるのかもしれません。
岡山城月見櫓
【中の段】の北西の一角には、【月見櫓】と呼ばれる小さな建物があります。
天守閣へ急いで【中の段】を素通りしようとすると見逃してしまいそうな地味な建物ですが、これが城内で唯一オリジナルが現存している建物。実は天守閣や門などは鉄筋コンクリートを使って外見を再現したものです。
この櫓は単体で重要文化財に指定されています。
【中の段】の一部に、大穴があいています。
穴の中に降りてみると、、、
岡山城石垣
なぜかそこに石垣が。
実はこれが建築当初の本丸の石垣。
【中の段】を北側に拡張するときに古い石垣を埋めてしまい、その上に前の記事で触れた【表書院】を建築したのだそうです。
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岡山城不明門
さて、【中の段】を一通り見たところで【不明門】をくぐり、いよいよ【本段】へ。
【本段】はごく一部の身分の高い人間しか入れなかったため、この【不明門】は普段は固く閉ざされていました…だから『あかずの門』=【不明門】なのですね。【本段】の正門にふさわしく、どっしりと重厚な印象の櫓門です。
この門をくぐって階段を上っていくと…
岡山城天守閣

天守閣!

【烏城】または【金烏城】の名前の由来となった黒い壁と、ところどころに飾られた金箔瓦。落ち着いた美しさを持った天守閣です。
では早速、天守閣に上りましょう!
…の、前に。
岡山城天守閣礎石
【本段】の一角に、天守閣の礎石が並べられています。
現在の天守閣は鉄筋コンクリート造り、外見だけを再現したものですが、位置は元々の天守閣と同じです。
ちょっとややこしいのですが、礎石の方をこちらへ移動させて再配置したようです。
岐阜城や岩国城が再現天守を元の位置からずらして建築したのとは逆ですね。
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では天守閣へ突入。
大阪城・名古屋城・広島城その他いままで見て来た多くの天守閣と同様、鉄筋コンクリート造りの中身は博物館になっています。
初代城主・宇喜多直家に関する展示、
城の建築技術に関する展示、
城下町の暮らしを表した実物大ジオラマと昔の玩具(触ってみることができる)、
殿様のコスプレで撮影できるコーナーがあったのですが人数制限があってダメでしたorz
特別展として『山陽道諸藩の幕末維新』と題した展示を行っていました。
印象に残ったのは木の大砲(!)。
砲身が金属ではなく、木をくりぬいて作った筒に、補強のための蔓を巻き付けたものです。正規の砲の不足を補うために配備されていたのですが、1,2発発射すると砲身が割れてしまったとか。
講和後に引き渡しを要求されたのに『ハズカシイから』と断ってしまったとか。
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屋内展示は撮影禁止だったので、最上階から後楽園方面を見た写真を。
岡山城天守閣からの眺望
というわけで、岡山城、満喫しました。
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【岡山城】
http://www.city.okayama.jp/kankou/ujo/index.htm
岡山市丸の内二丁目3-1
086-225-2096
入場時間 9:00-17:00
休館日 12/29-31、特別展開催前後
入場料 300円
見学所要時間:1時間

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