【リアル・スティール】見てきた

本日2本目は【リアル・スティール】です。
ストーリーはこんな感じ。
ロボット・ボクシングの登場により人間のボクシングの試合が行われなくなった近未来。
元ボクサーのチャーリーはロボット・ボクシングのオーナー兼トレーナーとなっていたが、巡業先で油断からロボットを破壊され、掛け金を踏み倒して逃げだすほどに落ちぶれてしまった。
そんな時、別れた妻が病死したことで10年間会っていなかった息子マックスを引き取ることになる。
チャーリーを軽蔑しマックスの身を案じる義妹は親権を要求。息子の親権を譲ることを条件に資産家である義妹の夫から大金を得たチャーリーは、新たなロボットを購入してアングラの試合に臨むが初戦で惨敗。またしてもロボットを失ってしまう。
チャーリーはマックスとともに廃工場に忍び込みロボット組立用のパーツを探そうとするが、偶然からマックスがゴミ捨て場に埋もれた旧式ロボットを発見する。
【アトム】という名前のそのロボットは小型で攻撃力も小さいようだったが、スパーリング用(自走式サンドバッグ?)のためか通常より耐久力があり、さらに人間の動作をリアルタイムに模倣する特殊機能が備わっていた。
元ボクサーのチャーリーがボクシングの技を見せたことでアトムは意外な強さを身につけ、アングラの試合で勝ち進んでいく…


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僕はスポーツ観戦はまったくしません。
ボクシングやプロレスなどの格闘モノはむしろ嫌いといってもいいくらい。
ああいうものを観ていると『痛み』を感じてしまうんですよね。
何が面白くてわざわざ『痛い』ことをするんだろう、としか思えません。
でも戦うのが無骨なロボットなら痛くない!
ロボット・ボクシングを通じて親子の絆を取り戻していく…というストーリーはありきたりと言ってもいい。
チャーリーがやる気を出すのが唐突すぎる。
ゼウス陣営が類型的な『プライドの高さ故の悪役』で掘り下げが全くない。
最終試合までがとんとん拍子に進みすぎ。
旧知のプロモーターや元ライバルといったメイン以外の登場人物たちには『お約束』の性格とエピソードしか用意されていない。
というわけで、深みのあるドラマとは言い難いのですが、
最後の試合の盛り上がりがアツい!
ここでくるぞ、と容易に予想できてもそのまま乗せられてしまう。乗せられてしまうのが快感。
娯楽作品としてはゲンジよりこちらの方がオススメです。
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小ネタ。
なぜか『日本』があちこちに登場します。
ロボット・ボクシングのチャンピオン【ゼウス】の設計者は日本人という設定。役者さんもアジア系のようです。
チャーリーの2台目のロボットは公式戦引退後に日本で巡業していたことになっています。それを表すように胴体にされたペイントが…『超悪男子』。なんだよそれ。
マックスが着ているシャツにカタカナで『ロボット』と書かれているシーンがありました。
…久しぶりにいろいろ『間違った日本』を見た気が。
アトムの模倣機能が、お手本の人間の動作と鏡像関係になる場合とならない場合がある、そっぽを向いていても模倣ができる、などツッコミどころはたくさんあります。
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ところで…
たとえゴミ捨て場にあったとしても、勝手に持っていくと(現代日本では)窃盗罪になるんじゃなかったかな。
テレビ放送で有名になったところで『アトムは元々ウチのだ!』とクレームが来たり…。
ま、いっか。

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